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「いててて、あ~いてぇ」 「店長どうしたの?」 「普段、使わない筋肉使ってるから、もう、身体中痛くて。今日はドッジボールですよ。ドッジボール。普通、生活に無いでしょう?」 俺が店の前を掃除しながら苦しんでいたら、丁度、出勤してきた、ことりちゃんが、キャストのくれる餌狙いの近隣の猫たちのお相手をしつつ俺に声を掛けてきた。 ことりちゃんは地元の大学に通う二十歳の子だ。若い子が少ないウチのような場末のお店には非常にありがたい戦力だ。彼女は将来の生活のお金を稼ぐ為に働いている。お客さんにもすこぶる評判がいい。女の子っぽい女の子だ。 「店長、学校どうですか?」 ことりちゃんが三毛猫を抱っこして俺に聞いている。 最近のキャストのあいさつ代わりの挨拶。学校どうですか? そりゃそうなるよね。俺だってそんな奴がいたら聞きたいもんな。 「ブログで発信禁止だよ。身バレするから」 「分かってるって……ねぇ、店長、こないだの校長先生だけど。先生ね、お話だけして帰って行ったの、何か悪い感じしちゃって」 「そうなんだ。それは俺にはどうこう言えない事だからね。まあ、いいんじゃないの。ってしか言えないな」 人にはいろんな形の癒しがある、そういうところで落としてくれ。

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