夢と現実の違い
夢と現実の違い

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誰もが夢と現実の違いをよく知っている だが夢の中でこれは現実だと疑わないのに 現実の中でこれは夢だと何故疑わないんだ 現実の現実性は何処にある たかだか80年これが夢であって何故いけないんだ 現実には確固たる自然法則があると言うだろう だが極小と極大の無限で破綻しているのをご存知か 現実の現実性は今では破綻していると思われる、パスカルが言った我々を取り巻く無限は現代においても生きている。私たちは無限小の何であるかを知らず、無限大の何であるかを知らない。私たちはごく狭い「日常」と称している世界であくせく生活しているのだ。私たちが「夢」の中で明らかに異常なことが起きているのに、絶対に現実であると疑わないのは何故か、そして、「現実」の中で絶対にこれは夢であるはずがないと疑わないのは何故か。たかだか80年の人生だ、どちらを生きてもいいのではないか、だが精神科病棟は人で溢れ返るだろう。 私が問題にしているのは「現実」というものの力が度を越しているということだ。私たちは寝ている時に夢を見るが起きれば大抵の場合忘れてしまう、そして完全に起きてまで夢のことを蕩々と語るのは病院送りになってしまう。私は作家はそのギリギリのロープを渡るのが実に上手いと思う。さっきまで幻想小説を書いていた主婦作家が、時間が来れば夕飯の用意をするのである、男性作家でももちろん現実と幻想の違いは99%わきまえている。ただ残りの1%に何をするかは人による。 私が不思議に思うのは現実と幻想の間に原理的な区分などないのに、たいていの人は現実を圧倒的に支持していることである、幻想を口にし過ぎる人は明らかに狂人とみなされてしまうという事である、だが繰り返し述べたい。「現実の現実性は何処にある」

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