会いたくて、でも会えない。あたしは高校時代はよく空ばかり見ていた。その影響か、いつの間にか高校では『たそがれの渚』という、昭和の歌謡曲のタイトルみたいな呼ばれ方をされるようになっていた。 「僕、あそこの男子校、受かったからそこに行くわ」 中学の卒業式前日、裕介に言われた言葉。確かに裕介は男子校に行きたいと言っていたが、まさか本当に行くとは思っていなかった。一方、あたしはただ、制服がかわいいというだけで、この公立高校を選んだ。晴香ちゃんにここの学校を一緒に受けようと誘ったのだが、音楽系が強い高校に行きたいと言って、あたしとは別の学校へ行った。あの時、三人で勉強したメンバーはそれぞれの道へと進んでいった。  裕介と距離が近くなったのは、中二の時、放課後の図書室で勉強を教えてもらった時。裕介は自分の勉強もあるのに、当時成績が降下気味だったあたしを一生懸命、分かりやすく教えてくれた。裕介のおかげで、あたしの成績は上がったし、そのことを報告すると裕介はまるで自分のことのように喜んでくれた。そんな喜んでくれる姿に、いつの間にか、あたしは裕介のことが好きになっていた。 「好きなんでしょ?和田塚さんのこと」 たぶん、あたしが言ったこの言葉が、晴香ちゃんのことが好きという感情を気付かせてしまったのかもしれない。だったら、小柄で可愛い晴香ちゃんと裕介をくっ付かせてあげようと、お節介じみたことを頼まれてもいないのに勝手にやり始めた。この時は、それでいいんだって自分を無理に納得させていた。  テスト期間が終われば、あたしはすぐに裕介の傍を離れた。少しでも二人が近くに居られるように。放課後、教室で渡り廊下を見るとあたしの作戦通り、二人は会って楽しそうに話していた。 それでいいんだ。  それから、週に一回のペースで図書室を訪れては、裕介に晴香ちゃんとの進捗状況をからかうように訊く。裕介は照れた顔で「っるせぇな!」と返す。でもその表情とは裏腹に、晴香ちゃんを前にすると緊張して上手く話せないで、もどかしい気持ちを抱いていることもあたしは知っている。裕介がそんなに〝軽い〟男じゃないってことも。それでも、裕介の瞳にはあたしの気持ちは映らない・・・。  晴香ちゃんが少しずつ、裕介に気持ちが傾いていることを知ったのは、中三の夏休み。あたしは夏休みも裕介に会いたいが為に、裕介が前に通っていた塾の夏期講習に参加することを決めた。晴香ちゃんも誘って。そんなある日、晴香ちゃんの部活で近々、大きな大会が開かれるそうで、是非応援に来てほしいと、会場のチケットを裕介に渡していた。裕介はとても嬉しそうな顔をしていたけれど、晴香ちゃんはあたしを見る目が少し変わっていた。 「渚ちゃん。話したいことがあるんだけど、今から会えないかな?」 その日の夜、晴香ちゃんからあたしの携帯に電話が掛かってきた。その口調からして、ああ、裕介の事だなってすぐに分かった。  三十分後、近くの公園に向かうと、街灯が照らすベンチに、晴香ちゃんが少し俯いた顔でちょこんと座っていた。 「ごめんね。待った?」 公園に少しだけ重々しい空気が流れる。晴香ちゃんは小さく首を横に振ると、あたしは晴香ちゃんの横に座った。実際は一分も経っていないのだが、妙な沈黙が時を長く感じさせた。 「いきなり呼び出して、どうしたの?」 あたしは、何も知らないフリをして、道化を演じる。 「私、好きになっちゃった。石上くんの事」 あたしが今、一番聞きたくないセリフだった。今ここで下手に返したら、きっとあたしも裕介の事が好きな事を晴香ちゃんに知られてしまう。晴香ちゃんが次の言葉を発するまで、あたしは黙って聞くことを選んだ。 「この前、部活で顧問の先生にものすごく怒られちゃって、必死に涙を堪えながら帰ろうとした時、昇降口で石上くんが待っててくれて、一緒に帰ったの。その帰りの途中、この公園でその日あった事を石上くんに全部話して、大泣きしちゃったの。そうしたら、石上くんは私のことを慰めてくれて、本当に優しい人なんだなって思ったら、私の胸が熱くなって、いつまでも鼓動が治まらなくて、居ても立っても居られなくて・・・」 理由は違うけど、裕介に対しての気持ちはあたしも同じだよ!と喉まで出かけてたが、その言葉をゆっくり飲み込む。 「そっかぁ、じゃあ、あたしは応援してあげるよ!その恋、実るといいね」 あたしは晴香ちゃんにウソをついた。優しいウソ。 それでいいんだ。  笑顔を取り戻した晴香ちゃんにあたしはこれ以上深く踏み込んではいけないと本能的に思った。今にも一雨来そうなほど、どんよりとした湿気と風があたしの心をゆっくり支配していく。その後は、晴香ちゃんの部活の事、進路の事とか、たわいのない事を話した。 「やっぱり、渚ちゃんに話して良かった。私、頑張って石上くんと恋人同士になってみせるよ!」 晴香ちゃんはそう言って、帰っていった。ベンチに一人残されたあたし。どうして、一番大切な友達と同じ人を好きになっちゃったんだろう。そもそも、あたしが二人を近づけさせたんだから、自業自得じゃないか。今更、あたしも裕介が好きでした。なんて、晴香ちゃんには言えない。なんて愚かなのだろう。  もし、図書室で裕介と出会わなければ、何も知らずに居れたのに。  裕介の事なんて、何も思っていなかったら、こんなに辛くはないのに。  遠くで雷の音が聞こえる。ポツポツと雨粒が地面を少しずつ濡らしていく。そうだ、これからは、裕介への想いの火が消えるのを待とう。 それでいいんだ。  やがて、雨は一気に強くなった。うるさいくらいの雨音を利用して、あたしは大声で泣いた。この雨に負けないくらい、涙を流した。不思議なくらい、この雨が気持ちいいと感じた。裕介への想いをすべて吐き出すように、泣け。泣け。泣け。傘も差さないまま、一人立つ誰も居ない公園。このまま、胸の中の燃える火が消えるのを泣きながら待っていよう。  通り雨だったようで、気づいたら雨は止んでいた。もしかしたら、一瞬だと思っていただけで、実際には長く降っていたのかもしれない。今は時間なんてどうでもいいや。ずっと握っていた手のひらは、妙に温かかった。 友達のままでいいや。  通り雨を滝行みたいに受け止めた、あたしの結論は、そこに至った。そして、目の前がぼやけると、あたしは地面に倒れた。その後の記憶はないのだが、どうやら誰かに家まで連れてきてもらったらしく、気が付いた時は自分のベッドの上に寝ていた。 「渚、具合はどう?」 お母さんが優しく声を掛ける。あたしは小さく頷いて、起き上がろうとするも、体が重く妙に怠い。あの雨で風邪をひいてしまったようだ。 「石上君が公園で倒れている渚を見つけて、負ぶってここまで連れてきてくれたのよ。あとで会ったらちゃんと石上君にお礼、言っておくのよ」 お母さんはそう言って、風邪薬とスポーツドリンクをあたしの机の上に置いて部屋を出て行った。世界はなんて残酷なんでしょう。諦めようとしていた人にこうやって助けられるなんて・・・。また、胸の中の火が燃え始めてしまうじゃないか。 「渚、何やってんの?帰ろー」 ふと我に還り、元気に手を振る長谷由紀奈に手を振り返す。 「うん。今行くー」 教室を出ると、西日が廊下を照らし、校庭では甲子園を目指して、日々練習に励む野球部が大きな声を出している。 「高校野球も地区大会で終わっちゃうほどの、チョー弱小校なのに、なんであんなに一生懸命になれるのかね。私には理解できないよ」 由紀奈はため息混じりに両手を広げて言った。 「それでも、可能性を信じているんだよ」 「おお、渚。良いこと言うねぇ。さては、野球部に好きな男子が居るな?」 由紀奈はあたしの顔を覗き込むとニヤリと笑った。 「居ないって、別に」 あたしが慌てると、由紀奈は可愛いとからかう。この長谷由紀奈という女の子は、あたしが高校に入ってから友達になった。どうして、こんなに仲良くなったのかと聞かれると、答えられないのだが、何か自然な流れで、話すようになって、自然な流れで友達になった。そんな仲なのだ。お互い、どこの部活にも入らず、テスト期間中以外は放課後になると、駅前のファストフード店でおしゃべりをして、適当な時間になったら帰る。それがいつものパターンだ。今日も駅前のファストフード店で、宿題をやりながらおしゃべりタイムを満喫する。ほぼ毎日のようにこの店に通えば、店員にも顔を覚えられ、前の人の精算が終わると、いつものメニューをあたしが注文する前にレジに打ち込む。それを見て、あたしたち、お得意様だねって二人で笑う。 「そういえばさ、渚は進路はどうするの?」 由紀奈はふと、マジメな顔をして、あたしに訊いた。 「とりあえず、大学かな」 将来、何になりたいとか、はっきり答えられていたのは、おそらく小学校低学年の時くらいまでだろう。まあ、それも子どもの女の子なら誰もが口にするであろう、お花屋さんとかケーキ屋さんとか。 「とりあえずって、渚は余裕があっていいよなぁ。学年でも成績はトップクラスだし」 由紀奈は皮肉交じりに頬杖をついて、レモンティーをストローで吸い上げる。別にあたしだって、余裕があるわけではない。ただ、いい大学に入って、いい会社に就職する。それが、本当にあたしにとって幸せなのかどうか、分からなかった。 「てか、この前の必須選択科目のドイツ語の小テスト、渚はパーフェクトだったらしいじゃん!すごいよ!」 吸い上げたレモンティーがジュジュジュと音を立てると、由紀奈はまるで自分の事のように喜んだ。あたしの高校には必須選択科目というのがあって、理数系か文系、どちらかを選択しなければならない。あたしと由紀奈は理数系はまったくダメなタイプなので、文系を選んで、その中から英語とは違う言葉を覚えてみたいという、単純な理由でドイツ語を選択した。ドイツ語は英語に近いようなイントネーションもある言葉もあり、コツみたいのを掴めば、意外にも面白いと感じた。 「いやいや、マグレだよ。それに、由紀奈だってけっこう良い点取ってたじゃん」 パーフェクトとは言わずとも、由紀奈も成績はトップの方。あたしが油断したらきっと、追い抜いていってしまうだろう。 「せっかく、ドイツ語を学んでいるんだから、何かそれに役立つ仕事とかしてみたいよね」 由紀奈は、もう入っていないはずのレモンティーをまたストローで吸い上げようとする。そして、こんなのんびりと進路について話している二人だが、もう高校三年の夏休み前である。周りの同学年の人達から見れば、あたしら二人は余裕のある二人だと思われているだろう。 「あー、カレシ欲しいな」 何の脈絡もなく、話題を切り替える由紀奈。それ以上進路の話は無かった。  夏休み前の終業式が終わった放課後、あたしは突然、職員室に呼び出された。由紀奈は何かやらかしたの?とニヤニヤしながら、からかうが、そんな記憶はない。何だろう?と考えなら職員室の担任の机の前まで来た。 「おお、腰越。ちょっとこれを見て欲しいんだが」 担任がそう言って、一枚の書類を渡された。目を通すと留学支援制度と書いてある。あたしは一瞬何の話か見えなかった。 「腰越は必須選択科目のドイツ語で常に良い成績だそうじゃないか。それで、この学校のヒミツの制度なんだがね。必須選択科目の成績優秀者には、実際に現地でいろんなことを体験させる制度があって、腰越にはぜひドイツで留学してもらいたいと、担当の先生もゴリ推しでな。高校卒業してから四年間の留学だから、向こうの大学の修士号もちゃんと貰える。資金も学校と市の教育委員会から支援は出るし、悪い話ではないと思うんだよ。まあ、今すぐとは言わないから、ご両親と相談して、考えてみてよ」 突然の話にあたしは、ただ「はぁ」としか返事ができなかった。それもそのはず、あたしの将来設計に『留学』という文字はなかったからだ。そして、それと同時になぜか、あたしの頭の中に裕介の姿が思い浮かんだ。あの時以来、心のどこかでやっぱり裕介の事を諦めていない自分がそこには居た。裕介は今頃何やっているんだろうか。裕介は男子校だからカノジョはできていないだろうと勝手に思い込んで、勝手に安堵する。 「私、好きになっちゃった。石上くんの事」  そして、あの時の晴香ちゃんの言葉を思い出す。あの本気度100%のあの言葉を。けれどもあの時の自分たちの世界なんて身近な人だけの狭い世界の中での恋だし、きっと晴香ちゃんだって今の高校で違う男子と付き合っているかもしれない。 「連絡、してみようかな・・・」 何気ない一言を、偶然通りかかった由紀奈にガッツリ聞かれていた。 「連絡って、もしかして元カレ?」 急に耳元でテンション高く話し掛けた由紀奈にびっくりして、変な声が出てしまった。 「いやだから、違うって!中学の時の友達。女の子!」 ウソではないのだが、なんかウソのように聞こえるような口調。 「なぁんだぁ」 幸いにも、由紀奈は納得した様子で、テンションを平均値に戻す。 「小学校とか中学校とかの友達ってさ、一回でも連絡が途絶えると、けっこう疎遠になっちゃうよね。なんかさ、お互いに連絡しづらくなるっていうかさ」 廊下の窓から空を見つめて言った由紀奈が美しく見えた。  誰もが経験している。実際に裕介とも晴香ちゃんとも疎遠状態にあるのだから。 「良いんじゃない?連絡することはさ。きっと、向こうだって渚の近況とか知りたいと思っているだろうし」 由紀奈はいつだってあたしに的確なアドバイスをくれる。あたしが「うん。そうしてみる」というと、話題はガラリと変わる。 「それで、なんで職員室に呼び出されたの?」 由紀奈にとっては、それが一番の気になるところのようだ。期待と不安が入り混じるような表情であたしの顔を覗き込む。 「これ」 由紀奈にさっき担任に渡された書類を見せる。 「留学・・・」 由紀奈はさっきあたしが、予想外な顔をしていたのを、そのまま再現するような表情をしていた。 「留学するの?渚」 「いや、まだ分からないよ。あたしだって突然の話にびっくりしていたところだし、まだ親にだって話していないんだから」 「そりゃそうだよね・・・」 なんだろう。由紀奈がものすごく寂しそうな顔を一瞬だけ見せた。そして、じっくりその書類に目を通すと、なにも言わずにあたしに返した。 「やっぱり、渚は違うなぁ。すごいじゃん!学校に推薦されるなんてさ」 由紀奈は泣きそうな、いや、もしかしたら泣いているのかもしれない。顔が見れなかったから分からないけど、ものすごく弱々しく震えた声で言った。あたしはどうしたらいいのか分からず、戸惑っていると由紀奈は『いつものテンション』を取り戻そうと必死に笑顔で顔を上げた。 「せっかくのチャンスなんだから、挑戦してみなよ。渚が遠くへ行ってしまうって考えると、ちょっと寂しいけどね」 由紀奈はあたしのことを一番に想ってくれているからこそ、寂しいって言葉が出てくるのだろう。そう考えるとあたしも泣きそうになる。まだ、留学が確定したわけでもないのに。  その日の夜、あたしは部屋で携帯を見つめていた。晴香ちゃんに、なんて話を切り出そう。メール画面の本文の場所はまだ白紙状態。 『元気?』  たった三文字の文章を晴香ちゃんに送る。返信はまだない。忙しいのだろうか。なんかもどかしくて、居ても立っても居られない。とりあえず、落ち着こうと机にむかって夏休みの課題に早くも手を付けようと、テキストを開くと、急に携帯が鳴り出し、ここでもまたびっくりして、変な声が出てしまった。メールではなく電話で、相手は晴香ちゃんからだった。 「もしもーし?元気?」 晴香ちゃんは中学の時と変わらない口調で受話器の向こうから声がする。話してみれば、いろいろ話題は尽きなくて、電話代が高くなりそうだからと、あの公園のベンチで落ち合うことにした。  外へ出ると、夜なのに蒸し暑かった。風は多少吹いているものの、生温い。ちょっと歩くだけでも汗ばんでしまう。公園に着くと晴香ちゃんはまだ来ていない様子だった。あたしはベンチに座る。街灯の下は虫が飛んでいたので、少し暗いところで。前回、ここで会った時は石上裕介という男の子が好きだということを告白された時だったから、それが記憶に残り、晴香ちゃんに会うだけなのに変に緊張して、胸がドキドキする。 「こんばんは。久しぶり」 晴香ちゃんはコンビニ袋を提げ、笑顔であたしに手を振る。 「久しぶり!」 あたしも笑顔で手を振り返すと、晴香ちゃんは、あの時のようにあたしの隣にちょこんと座る。 「今夜も暑いねー。はいこれ、久々に会った記念にジュース買ってきたよ。今日は私の奢り」 晴香ちゃんはそう言って、少し〝汗ばんだ〟ジュースを差し出した。プルタブをひねって、プシュッと鳴る音が爽やかに聞こえた。ふたりで缶を当て、小さく乾杯というと自然と笑った。 「渚ちゃんがいきなり連絡してくるなんて、珍しいね。何かあったの?」 「ああ、別に何かあったってわけじゃないんだけど、うちら、高校入ってから全然連絡取り合ってなかったし、どうしてるのかなーって思ってさ。最近、どうよ?」 「相変わらず。だね」 晴香ちゃんは両手で缶を持って小さく一口啜った。 「そっか・・・」 「うん・・・」 この妙な間があの時を思い出させる。けれど、今日はそんな話題ではない。 「渚ちゃんは?」 「あたし?あたしは、高校でドイツ語を覚えた」 「えー!すごーい」 晴香ちゃんの驚く表情が懐かしい。本当に相変わらずなんだなって思った。それから、学校のこと、いつも『ツルんでる』由紀奈のこと、キャラが濃い先生のこととか話したけれど、ドイツ留学の話はしなかった。晴香ちゃんも由紀奈みたいに、寂しい表情をされて欲しくなかった。一方、晴香ちゃんの方も高校のこと、新しくできた友達のこと、生徒会長になったことなどを話してくれた。 「今年の文化祭、遊びに行ってもいい?」 そう提案したのは、晴香ちゃんだった。お互いの文化祭の日程を確認すると、上手い事に一週間ずれていて、晴香ちゃんの高校が先に文化祭を開催するようだ。あたしはその日のスケジュールに丸印を書き込む。 「ねえ、裕介の学校も襲撃しに行こうよ。男臭いところって興味あるし」 このセリフは少しマズかったか、晴香ちゃんの表情はさっきと打って変わって、俯き始めた。 「石上くんね・・・」 晴香ちゃんは遠い過去を見つめるような寂しい声で言った。

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