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***************  吾はマエストロに自らの意識を合わせた。すると、マエストロの意識が吾に還流した。 (いなくなればいいんだ・・・・・・) (いなくなればいいんだ・・・・・・、この世界から) (いなくなればいいんだ・・・・・・この世から) (誰が?)吾は訊ねた。 (いなくなればいいんだ・・・・・・、亜希なんか) (いなくなればいいんだ、亜希なんか) (どうして、そんなことを意識するんだ?)吾の意識をマエストロ、いや、亜希にぶつけた。 (ママがそれを望んでいるから) (ママがそれを強く望んでいるから) (ママはそれだけを常に亜希に望んでいるから) (そんなことはない!!)と、吾は亜希に吾の思念を強烈に浴びせかけ、亜希の意識を修正する必要があったのかも知れなかった。だが、残念ながら、亜希の方が正しかった。 (亜希は母親から疎まれている)これが、吾の結論だった。 (ほら、やっぱりそうでしょう・・・・・・)マエストロの黒い影の腕が、徐々に鮮明に映ってきた。 (だめだ!!)この途端、吾が具現化していた世界が崩壊した。                              ***************

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