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***************  そう。本当に人間という生き物の意識は脆弱で、それでいて厄介なものだ。意識が二重構造になっていて、本人達は薄っぺらな表層部そのものだけの意識で活動しているように感じているようだが、より重要な裏側に隠れた意識が、表層部の意識に作用してしまうのだ。まして、それがより危険極まりないのは、本人はそれを感じていないこと。すなわち、無意識化で行われるということなのだ。今、栗原美津江の目の前にいる個体にしても、裏側の意識が表層部の意識を浸食し、表層に溢れ出た結果、あのような現象が起こったということなのだ。ただし、あの現象は現実でも非現実でもない。吾に言わせれば・・・・・ほら、ほら、またこの個体の裏側の意識が、これを覆っている表層部の意識を突き破ろうとしている。ただ、この個体の場合、裏側の意識は腐敗しかけた虚の意識なのだが・・・・・。                              ***************

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