作品に栞をはさむには、
ログイン または 会員登録 をする必要があります。

 乗り換えのアナウンスが車内に流れたことで、川村テル子は息を吹き返したように、眠りから覚めた。 「あら、私ったら、嫌だ。眠っていたみたいね」テル子は誰にともなく、独り言を呟くと、 「でも・・・・・」 (でも、変な夢を見たわね。この前が犬で今度が鴉。どうして、あんな嫌みったらしい事ばかり言うのかしら。まあ、夢だから、仕方のないことだけど。でも、でも、これが・・・・・嫌だ、夢に決まっているじゃない。今日は、こんなに気持ちよく晴れているんだもの)テル子は膝の上に置かれたバッグを手に取ると、気を取り直し、向かいのホームに待機している乗り継ぎの電車へと急いだ。

応援コメント
0 / 500

コメントはまだありません