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2.  " 波紋 Ripple 2 "  そう、あれは結婚して半年と少し、正確には8か月過ぎた頃の ことだった。  ほんとにそれは突然起きた。  朝起きると昨日までの自分とは違う身体になっていてちょっとした パニックに陥ったほどだ。  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  先に起きてリビングで寛いでいた夫を呼び、身体の異常を訴えた。    「どした?」  「なんか、おかしいの身体の調子が・・」  「どんな感じ? 起きられないくらい酷いの?」  「うん、胸がむかむかして起きるとすごくだるいの」  「分かった、じゃあしばらく寝てなよ。俺はなんか作って食っとくからさ」  「ごめんね」  「平気へいき、早くよくなるといいな」  笑顔でそう言ってくれた夫は、台所へと向かった。  そして朝食を兼ねてブランチを摂った夫は、仕事先へと出かけて行った。  風邪を引いたわけでもないのに、この怠さ、しんどさといったら 半端ない。  これは寝てるだけで自然に治るものだろうか・・。  不安になった私は母親に電話した。 「香ちゃん、もしかしたら妊娠ってこともあるから診察受けるのは 慎重にしないとね。お母さん、今から支度したらすぐにそっちに 行くわ」  「ありがと、お母さん」