『 LOVE YOU!』 最後は君を好きになる
『 LOVE YOU!』18-2
18-2. 仮に毎日早い時刻に真面目に帰宅する夫の夕飯の心配をしなければ ならなかったとしたら、そしてそれを俺が調理したとしたら、妻は気が 休まらなかっただろうと思う。 家に帰れば必ず出迎えてくれる人がいて料理もできている、そんな 生活の中での注意やお願いであったなら、ああも腹が立たなかっただろう。 病気をしている本人が一番つらいのは分かってるさ。 だけど実際ずっと何もできないで寝てばかりいる妻のいる家で 一緒に暮らすのは正直きついんだよな。 まぁだからといって『うるさいよっ』て吐いてしまったのは反省だな。 妻と付き合ってる時も結婚してからも、今回のような暴言は 吐いたことがなく、何であんなにカッとなってしまったのか、思うところが あるとはいえ不覚だった。 彼女の病気のせいで、以前のように楽しく過ごせなくなったふたりの 結婚生活に、ストレスが相当溜まってるんだろうな。はぁ~。 ◎俺は妻からの意思表示に対して暴言を吐いてしまったことを 反省しながらここのところの妻の存在を忘れたかのような 自分の生活を振り返った。----