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車窓にながるる景、しまうまのむれ、うるはしき白黒しまつける なめらかなる肌の その いづれのしりにも、ながながたるくそ ひりいでつつ 歩めり。 心づきなくて、くそとむたならざる者はあらじか と 目つけつつ、車 ゆくに、うまらのむれ ややく まばらになりたる先に、トロッコの荷台を しりへに かたむけ、土とともに まぐさなど もろもろ 混じり入れる 堆肥めくを 地におとせる みちの はづれの あなたは すでに はてしなき 曠野にてある所に、なべてなりつる しまうまよりは、少し さとりあらむ、とみゆる者ありて、そは、己が股ぐらに 首さしこみつつ、己がひりいだせる くそを かまく、とのみは 見えて、止みにけり。 チンパンジーに おそはるる マーモットめく小動物、あかるきオレンジの毛、ふさやかなる尾、猿のくろき身の下よりのぞく、地に伏して うごかず 絶えにたるやうに みえければ、食ふがために おそふなり、と はなには おぼゆれ、早う、仲やう たはぶれたり、と、小物の背に おぶさるる 猿がさまを、めづらしけれ、写真に をさめばや、と せめて カメラをとらせ、ファインダーを向くれ、照準あはさるるは、すでなる家族写真のみ。 のきて主だちたる、黄なる上衣着る 母のすがた、そのおもこそ、紙に描きつくれるごと、空ものじく、平たくて、なべてがましく、見あきにたる たぐひなれば、心にかなはぬを、せめて、さきごろみける、しはばみたる くろき猿のおもを覓げば、をち方に 赤ぐらく しづみたる、からくして 入れるやうなり。 長々たる廊を、あが筆記具をもとめて 戻る。筵の上に 家族分の荷を ひと箱につめて 持てきたなる 内ゆ、隅々とむれ、筆やはあらじ、と くれかかれ、吾がものには あらざれど、さすがに、消しゴムは そなへたり。 したりがほして、その、半片のす やはらかき なが棒を 指挟みもちて、すでに くろく汚れたる先を ゆらめかせ、しならせてみす。得たりともひて そをもちて 再び、長々たる くらくせまき ひとみちを かへる。 廊をゆくあれは、TGの代表格とて その声を、の太に、それらしう つくりなしてぞ、行く。されど、この心に かけておもふは、なべてやうなる め子にてあれば、世にひろりたなる 例ざまたる おぼえとは、たがふべきを せめて、世づかしう 思はるべくて、かく の太き こわづくりてぞ 行くなる 吾れは、かく 己が身を ひきつくろひ もてなせばこそ、少しほこりばみて かたはらやすう おぼゆれ、背こそ さるべかしう 高くはあれ、桃いろの是の身のみぞ くちをしき、、、

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