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1: 白い部屋、俯瞰、間取り図に みゆる、四角い せばき ベッド、片側なるゆ、T (と もひたし)、稲沢めく、髪ながきをと、「そしたら、行くか」 と つれだちてゆく。 赤い背嚢に、例の、時間割をまげ、鞄本体の前なる狭きポケットのうちに、こたみは かなへり。表紙が緑の帳面など まく。予定表 みつかれり といへども、今日もまた もたる教材 さながら もてゆかむを さらざめり。 つねの 黒財布に みどりの定期券を入れたままになせる あれを うたてがる。 階段を 降るゝに、踊り場に をれて、地上まで のこり三分の一あたりに、ちぢれ毛の藤村、こき黝きに くるゝ、あふ。その ひと身 まつふいろは、うかるゝ あれらを いふかる気しき。また、レストランの俟ちあひに 順番を待てる 横並びに、女ども、雷女の太れると やせたると、つがひの ならひとて あづきなかることどもを、うかれあひしらふ。 大町と夜の街なり。この大町は、鼻筋たかくなりて 大人びたるおもに、ちぢれ髪を うしろに ゆるく ひとつに 括りて、おくれ毛 さはなるは、さながら; あなたの 路上に 蛸踊る人を 90年代めく と 昔なつかしび言ひさだむる われを、「未来人」 と さだむ。ここにあることを、すでにありつることと、あがひとりの脳にもてらく もへば、心浮きして、「未来人。」 と とひかへすを、さては 発狂したれば と、あやにくなる、苦にがしき かほして、み返す。そのことを、まさしと、うすうす 心当たりたれば、ありみあふ 互ひに 気まづし。 おどろけ、ガビつけるSPのつらあふ。うつつなり、ともふ。 目みひらき、こき赤のふく、あれを起こしに来ためり。朝のまうけをせさす。しろい箪笥の抽匣のうちゆ、えんじの 太き毛糸に あら編みなる 靴下、おほきなる水玉柄なるを、素足に直に はくなど、かなはしからず。また、上身の下に着べきを まげど、色、幅尺、素材など、いづれも のぞましきより ほどとほし。 祖母と弟と、階下にあり、うすき 乳なす 白粥を 飲みをり、といはば、いかにせまし、と いどまる。 下腹ぐるぐると鳴り あやふくて、宵端なるらめ、また、真下ゆ音、うつしきに はららく。 夢は一時にあふれ、重奏のす 同時になれば 括りがたし。 南よ、東まで、西までの、半円。 祖母のいへ、いちめん赤き。 横道、うすみどりの ぬけ道は、あが歯のそばに つねにあり。 2: 秘密の研究所にて、新発見の惑星に 目を かがやかす モーガン。画素 たえず おどるほど くらきに、赤外線の波して のぞきみせる女のけはひを 気どる すなはち、麻酔銃に射たれ、ねむらされ、瞼とづ。 韓国人と しりあふ。名をは、○○ 順 といひ、のちには ジュンちゃん と呼ぶ。 ぼくの うつくしきを ねたみ、礫の川原に身を投ぐ。そのことの次第は、すこしく 崖のきはに たたずみ、投身自殺者の かくする ならひのごと、わざとがはしく 儀式めかし、両腕を 横に 衝くのす すぐに ひろげ、己を鳥ともひて、飛ばむともひて、身を 重力にゆだね 前へ平倒すも、礫づくしの斜面を ぐるぐると まろびつつ、谿底におつ。よくしも かむがへね、淺き川に入りぬ。ほそき溪を すこしく ながされ、あちの よどみに 渟ふ。溺死をのぞむには 淺きにも、11月の水温 つめたく、おつるさに 礫にぶつかりつつ 前ざまに まろびて おへる傷に 絶ゆるかとみえ、人に たすけらる。水床ゆ 起こせる身、韓国人の黄なき肌、全裸なれ、黒ぐろたる 陰毛、股のかかりに みえいづ。我は、草地に横たはれる彼の身の かたはらに、白と黒の携帯を 添へておくに、気づけり。 映画のEDをうたひつつ、肩ゆし風をきり 大股にあゆびて帰る。うたの末尾ら辺に、声かさなる きはみにて、感動し 涙ぐむ、大方とたがへる ならひを 告ぐ。萌葱いろの、モスクの 円錐形の屋、鱗のす逆剥ける、みえつつあり。 順は、それから、ひと棟に団まれる 凡庸なる 住宅戸の 一室にて、TGの美容師、ふくらかなるに、美容のいろはとて、まづは、この茶色い髪に 前髪を作ってもらふ。もと、後へに つめあげたれば、造りて のちも、唯今こそよけれ、さながら なほやかに 前だふりては えあられざらむを、いかにして かくて たもつべき、と とふ。美容師、つねに目かけて直さばよし、と をしふ。このとき、美しく あることの 苦労を さとり、やすく身 そこなはむとしける己を はづめり。 屋外シャワーの所にて女の闘争あり。出井、己が作の紙をも さながら あが方に とられつ、と もどきて、返すべく とがむ。いきほひは 大方 すべて 持たる 我が方にあり。 衣桁の上竿に 衣紋かけを ちぐはぐに そなへつるを、あきれらる。もとも奥に、厚手の順の冬コートをかけ、あが青きを つぎに。これより ともに 泊まり 寝むことを 告ぐ。 11月じき冷雨の夜のゆめ。 とき とまり、身かたまれ、寝にあり、ともふ。 寤めてあるに; 再入眠は えしもゆるされじと 100%かねつれ、おもはぬ事なり。 筆をもちて書く右腕が痛まふ。目の周りを搔くほどに癈ふるときをかぬ。 3: 大阪は難波のまち。午前0時のドライブ、いくつものカフェの新しきを梯し ためしてゆく、女の おこなひを 奇異と みゆ。黒き背嚢おへる 小学生あまた、AM0:00、くらきに、日曜なるに、などか と とふ。まちの 児らの ならひは さるものとて、くらきに目きくは、こちらの眼鏡のため と さとす。街の中心なる タワー(通天閣?)に 用あり といふ。 すっぱ玉、魚の餌 おほきなるを ためさせらる。あが 頤なるきづの ねとつける処、女の やははだの くびに つけるを 気にかく。 ふろに入る。パンツをのみ着けたまま、ながき髪し、入らぬに 入る、湯にまみるゝ肌の心ち。 祖母、あらたしき いへ、奥座敷なる祖父がために、昔のままならざるを、惜らしみ くちをしみする あれに、白き半纏、うすきを くる。まづしきなれど、きよげなる白、こまかきキルト綿入りなり。 高校生。女、男の絵を ほむれ、裏心なきに、女は絵の上手なれば、男、いらなみ、ふつくみ うるたへて、机よ はなる。己が机に ひとり のこされたる女、なすすべなく ほほづゑつき あきれをり。 PCに つけむすれ、そらいろの たかき画面に PWかかりて え入らず。心せき みだれに、あいなみ、わわけ 跳び、あが さけぶを、弟は 心なごくて、おもはざる 字列、間に中黒つけるを 入れて 入る。のちに ならへるに 変へむすれ、これも また 失敗。二玉にかくるみゆ。時間とのたたかひ。 不良ども、バイクのりまはす音 うるさくて、髪立てたる をの子 さけぶ。ゴミ捨て場に 烏 むれとぶ、暗みどりに くるゝ まち。 夢と 内向を はさみて、24h ねつづく。 世をうとび、還るべきは おのがうちのみ とて、 脂汗にまみれ、えもゐらえず なるまで。

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