夢のかけら
第十四夜 延

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長く延びる立体交差は、絡まるように入り組んで空も見えない。上りのみのコンクリートの道。 緩慢に上る車列と人波。みな同じ方へと向かうため、流れが滞ることない。 車の走行音も人の声もないのに、辺りは耳鳴りのようなざわめきに包まれている。 犬が、真っ白な犬が、足を伸ばして横たわっていた。 玩具を咥えたまま眠っているかに見えた。 誰かが、自分のを食ってやがると呟く。 裂けた腹からずるりと長いものが口元まで続いていた。

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