夢のかけら
第十一夜 登

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四方八方から道が集まる交差点。 タカアシガニのような歩道橋を上り、駅を目指す人波に乗る。 通路が合流し一本になると、人の流れは滞りがちに。 行く手は山に接する。垂直に切り出された山肌は粘土質。沿って左に折れ。 あと数歩行けば駅へと下りる階段、というところで床が失せている。 前を行く人々は山肌にへばりつき、器用にも僅かな凸部を辿り進んでいく。 私も行かねば。横へは進めず上へ。 よじ登った先に浮かぶは、まあるい闇。

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