かぐや姫の涙
かぐや姫
光る竹から生まれたかぐや姫は、大変美しくしく成長しました。5人の貴公子が求婚しましたが、かぐや姫が出した難題に応えられず諦めてしまいました。都の帝も求婚しましたが、彼女は姿を隠して断わりました。
それから3年の時が経ちました。かぐや姫は、毎夜月を眺めては涙するようになりました。お爺さんとお婆さんが理由を尋ねると、彼女は泣きながら話しました。
「私は、月の都の者なのです。次の満月に迎えが来るので、月に帰らなければなりません」
――『竹取物語』より
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