その事件は沖縄旅行から帰ってきた3日後に起きた。 ある日、マネージャーから一本の電話。 誕生祭をやる会場の下見ついでにミーティングしましょうという内容だった。 マネージャとは仲が良いが、ちゃんと食事に誘われたのは初めてだったので緊張した。 怒られるようなことはしていないが、何かしていたかもしれないと考えを巡らせた。 その後ありがたいことに仕事でバタバタしたまま沖縄旅行へ行って、戻ってきて、3日後の食事場所もとい誕生祭の開催場所を確認した。 マネージャーとのLINEを開き、送られてきたURLをクリックすると衝撃が走った。 画面には「沖縄料理」の4文字が映し出されていたのだ。 いや、しんどい。 沖縄料理は好きだけど、さっきまで散々食べていたし、1年分くらいの島らっきょうと海ぶどうをお土産で買ったばかりだ。 誕生祭は11月だから1ヶ月空いて丁度いい沖縄料理モチベーションがある頃だが、沖縄旅行から帰ってきた3日後はしんどい。 当日、マネージャーより先にお店着いた私は店内を見回した。 「島らっきょう」「海ぶどう」「ソーキそば」定番で美味しいメニューだ。普段なら。 他にも、沖縄料理とイタリアンをミックスしたような創作料理もあった。 ナイス!と思った。 どれも一風変わっていて美味しそうなものばかりだった。 マネージャーが到着して、注文が始まった。 「島らっきょう」「海ぶどう」、、、、「あと、締めでソーキそば」 まじか。 しかし、連れてきていただいた身としては何も言えない。言えるわけがない。 でもね、もうお腹いっぱいなのよ。 1年分の島らっきょうと海ぶどう買ったのよ。 美味しそうに島らっきょうを頬張るマネージャーを見ていると何も言えない。 私は他の料理に手を付けつつ話を聞いていた。 すると、島らっきょうと海ぶどうが私から遠いところにあったので、届かないと思ったのかマネージャーが私の皿に盛り付けてくれた。 おー、まじか。 折角のご好意なのでさらに入れた2つを口に入れる。 おいしい。すごく美味しい。 でも今じゃない。 何とか皿を空けて一息ついていたら、 「お待たせしました!ソーキそばです!」という店員さんの声と共に、熱々のソーキそばが登場した。 キター。 美味しいけどね!今じゃない! ありがとう!でも今じゃない! 大変美味しい沖縄料理のコースと飲み放題の付いたプランが楽しめる誕生祭は11月15日開催です。 是非お越しください。
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