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私はパンを食べない。 というか、パンっていつ食べるかわからないし、日本人はパンより米だし、グルテンフリーな食生活を心がけて、せめてでも美意識を保っているので、パンを食べる気が起きない。 いつもなら。 今、パンが食べたい。 すごく食べたい。 パンってどんな味だっけ?という好奇心と、パン屋さんの朗らかな雰囲気に包まれたいという気持ちで、パンを買いに出かけた。 ちょうどお昼時で、あたりは近くのオフィスで仕事をしているであろうスーツ姿の人でいっぱいだった。 私と同じ年齢の子たちは社会人1年生かー。などと考えつつパンのことに集中した。 家から歩いて10分ほどの場所にパン屋さんがある。 メゾンなんちゃらとか言うオシャレなパン屋さん。 オシャレな店構えなのに、家系ラーメンの隣にあって好感が持てるパン屋さん。 店内に入ると、バターのいい香りが空腹を刺激する。 一通り商品を見たが、意味のわからないカタカナで埋め尽くされた商品名が並んでいて、よくわからなかった。 見た目もオシャレすぎて味が想像できない。 唯一知っていたクロワッサンと、多分ふわふわもちもちしていて美味しいであろうパンを買って、会計を済ませた。 レジ横にあったサンドイッチやスイーツはすごくおいしそうだったが、パン本来の味を感じるのには蛇道だと思い、今回は諦めた。 ✳︎ お昼からパン屋さんで買い物。 なんて充実した日なんだ。 あ!パンに合う飲み物も買わなくては。 この前コンビニで見つけたアレ買ってみよう。 ✳︎ 帰り道に「パン好きのカフェオレ」というパック飲料を買って家に戻った。 コンビニと家の間にあるインドカレー屋のいい匂いはいつも通り最高だった。 ✳︎ さて、さて、早速食べましょう! まずはクロワッサン。 バターの香りが気持ちを高ぶらせます。 サクサクというよりザクザクの表面と中のもっちり感は控えめに言って最高です。 ボロボロ溢れるのに注意しながら、すぐに食べ終わりました。 そしてカフェオレ。 これが合う! コーヒーはいまだに飲めないのですが、ここ数年でカフェオレは飲めるようになりました。 やっぱり苦いですが、ちょっと無理して飲むのがいいんです。 そして、ふわふわもちもちしてそうなオシャレパン。 表面に小さい角砂糖みたいなのが付いていて、生地にはレーズンが練り込まれている甘酸っぱいパンでした。 予想通りふわふわもちもちで、幸せな気持ちになります。 ちょっと大きめサイズでしたが美味しくてペロリ。 そして、これもカフェオレに合う! ✳︎ 食べ終えてしまうのが悲しくなるくらいに幸せな時間だった。 というか、パン超美味しい。 いつ食べるものかわからないと思っていたが、好きな時に好きなだけ食べれるし、小腹に、ランチに、シチューの付け合わせに、おやつでもご飯でも。 パンとは、無限の可能性を秘めたスーパー炭水化物なのではないか。 今までパンについてこんなに考えたことがあっただろうか。 身近にありながら、その存在を蔑ろにしていた自分が恥ずかしい。 そして、こんなにも可能性のある食べ物の存在を知ってしまって恐ろしい。 パンの可能性に気づく人が増えて、この国、いや、世界がパンに支配されてしまうかもしれない。 もう、パンの事が頭から離れない。 今死んだら、棺桶に一緒に入れてもらうのは間違いなくパンだろう。 なんならパンで棺桶を作ってもらうだろう。 パンで作ったお墓でパンと共に安らかに眠るだろう。

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