『なんでも屋』の西京無敵さん
第二話 ペットがいなくなった女・佐藤久美 8

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 博多中洲の、那珂川の川沿いにそのビルはあった。外観は寂れたビルといった印象で、見ていると不安な気持ちになってくる。その二階にあるという事務所の前に立った時は、緊張でお腹が痛くなるほどだった。  意を決して、久美は扉のドアを開けた。すると、想像していた通りの怪しい事務所で、一番奥のデスクにその男はいた。久美を見るなり、「おや」とした表情を作り、ゆっくりと口を開いた。 「佐藤久美さま、ですか?」  久美は恐るおそる頷く。プルの入ったゲージの取手を掴む手は、ぶるぶると震えていた。  声から想像していたよりも、ずっと不健康そうな青年。見た目は悪くなく、ドラマや映画でよく出演しているとある切れ者俳優を連想するが、醸し出される雰囲気がとにかく不穏だ。口元は笑っているのに、目の奥は笑っていない。蛇に睨まれた蛙のような、そんな気分であった。 「先日お電話させていただきました、西京無敵です。わざわざ事務所まで足を運んでいただき、ありがとうございます。本来ならば、こちらからお伺いするのが道理なのですが、なかなか予定がつかず、」 「それは構いませんから……詳しく、話を聞かせてください」 「かしこまりました。では佐藤さま、どうぞそちらへお掛けください」  西京に促され、久美は指示されるがままソファへと座る。その向かい側に、西京も腰を落とした、直後のことだった。 「この度は、ウチの綾野が大変なご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした」  西京は、それは丁寧に頭を下げて謝罪する。  久美は動じない。怒りも、悲しみもなく、大量のクエッションマークだけが脳内を渦巻いていた。 「西京さん。先日のお電話で聞いた話を、もう一度詳しく聞かせてください」 「はい。では、まず大前提の話として、」  西京は、目線を久美の足元へ置かれたゲージへと向けた。厳密には、ゲージの中のプルに対してである。 「そちらの豆シバは、佐藤さまが以前飼っていた豆シバではございません」 「なっ。だからそれ、どういうことですか」 「ですので、そちらは佐藤さまの『プル』とは違う犬、ということです。ウチの綾野がどこからか連れてきたのでしょう」 「あり得ません。違う犬とプルを、飼い主であるわたしが見間違うわけないじゃないですか!」 「本当に、そうですか?」  西京は、組み合わせた手に顎に置く。シリアスな雰囲気を放ちながら、言った。 「一〇〇%、そちらの豆シバが佐藤さまのプルだという、なにか確固たる証拠はありますか?」 「そ、それは……見たら分かります」 「具体的に、どの辺でしょうか?」  質問責めに、つい久美は黙ってしまう。  執拗に追求されると、さすがに自信はなかった。  ただ、それでも西京はやめてくれない。 「ちなみに、プルの性別をお伺いしても?」 「……メス、女の子です」 「ならば、間違いありませんね。佐藤さま、そちらの豆シバはメスではなく、オスです」 「えっ」  嘘だ、信じられない。 「本当ですよ。生後八ヶ月の、立派な男の子です。少し前に去勢したようなので、気付かなかったかもしれませんが」 「そ、そんな……うそ……」 「ちゃんとした血統書もございますので、間違いはないかと。ご覧になられますか?」  久美はなにも答えない。いや、答えられないと言った方が正しいだろうか。頭の中がまっしろとなり、放心状態となっていた。  西京の淡々と話す声だけが、久美の頭へ流れ込んでくる。 「全ては、ウチの綾野が引き起こした不祥事です。まだここで勤め出したばかりですので、自分で手柄を立てたかったのでしょう。私には内緒で、佐藤さま、あなたの依頼を引き受けた。ただ、いなくなった迷子犬をたったの三日間で見つけ出すなど並大抵のことではありません。長年この商売をしている私が、ありとあらゆる人脈を使っても、見つかるか見つからないかの難しい案件なのです。そして案の定、彼は見つけ出すには至らなかった。  そちらの豆シバ、仮にもここでは『プルツー』とお呼び致しますが、綾野はとあるブリーダーを頼り、プルと見た目の似ている豆シバを用意できるか相談していたそうです。見つからなかったときの保険のつもりだったのでしょう。結局は、その保険に頼るハメとなってしまった。ですが綾野自身、バレてしまうのではないかと不安だったのでしょうね。依頼が完遂したあとも、あなたに何度かお電話をして様子を伺っていたと、本人からそう聞かされました」  まさか。では、あの電話はわたしとプルを気遣ってのことではなく、ただ保身の為だった? 「最低……」 「全くです。こういった商売柄、我々は顧客情報を慎重に扱わなければなりません。ですのでどういった状況であれ、依頼後も顧客へ自ら連絡を入れるなど言語道断。私の教育不足です、申し訳ございません」 「今更謝ってもらっても、もう遅いですよ……酷い。本当に、酷い」  はじめから、なにかがおかしいとは思っていた。それでも綾野の優しい態度、言葉に、心を許してしまった。  詐欺師は、一見して詐欺師に見えないから詐欺師なのだ──いつ聞いたそんな言葉を思い出す。全くその通りだった。あの甘いマスクも、笑顔も、声も、それら全てがわたしを騙す為に用意されたものだったのか。  やるせ無い。悔しい……綾野に対する恨みを、どんな言葉で表現していいのか分からない。また、自身の人の良さに対しても。  でも、ここで泣いては話にならない──  久美は込み上げてくる涙を必死に堪え、西京へ向き直った。 「……それで、今はどういう状況なんですか?」 「はい。先日の話ですが、ここへ一人の依頼者が訪れました。その方が、こんな相談をしてきたのです。『他人の犬を盗んでしまった。飼い主に返したいが、どうしたらいいでしょうか』と」 「その、他人の犬って、まさか……」  西京は頷いて、「そのまさかです」と。 「佐藤さま、あなたのプルです。綾野の引き起こした不祥事は、それキッカケで発覚しました。綾野はその後も事実をもみ消そうと、佐藤さまからプルツーを回収しようとした。結局、無駄な足掻きに終わったようですが」  点と点が、線となって繋がっていく。 「綾野を問い詰めたところ、佐藤久美さん、あなたの名前が浮上したという次第です」 「……プルは、今どこに」 「こちらに」  と、西京は立ち上がり裏へと引っ込んでいく。戻ってきたその手には、子犬用の小さなゲージ。その中に、小麦色の犬がすやすやと眠っていた。 「プル!」 「起こさないであげて下さい。今しがた、やっと眠ったところなのです」 「ど、どういうことですか」 「極度のストレス状態、とでも言うのでしょうか」  ソファに座り直りながら、西京は声を落として言った。 「昨日、依頼者さまがプルをここへ連れてきたのです。ただその時には既に、その依頼者さまとプルとの間に絆が芽生えていたのでしょう。依頼者さまは泣きながらプルをこちらへ引き渡し、プルもまた依頼者さまが帰ったあともずっと吠え続けていました。今は、やっと落ち着いてきたところなのです」 「なんですか、それ……自分勝手です、泣きたいのはこっちの方ですよ!」 「本当に、その通りだと思います。プルを攫ったとは言え、私どもからすれば大事な依頼者さま。ですのであまり悪いことは言えませんが、これは『なんでも屋の西京無敵』ではなく、一個人としての意見として聞いてください。最低の方ですよ、人として」  西京の表情に、怒りは見えない。だが膝に置いた握り拳は、小刻みに震えていた。 「人は、本当に愚かです。その依頼者さまにしても、また綾野にしても、自分のことしか考えていない。プルを失った佐藤さまの気持ちを、蔑ろにしました。それに被害者は佐藤さまだけではありません。一番の被害者はこの子たち、プルとプルツーです」 「そ、そうです!」 「はい。人間たちの勝手な都合により、飼い主をコロコロとかえられる。愛情が湧いた頃に、また飼い主がかえられる。つくづく思わされます。飼い主は、なにも愛情だけを注げばいいというわけではない。自分の力では生きていけない小さな命を飼うと決めたその瞬間から、最初から最後まで面倒をみる覚悟があるか否か、要は責任感。そこではないでしょうか?」 「……全く、その通りです。西京さん、あなたは正しい」 「分かってくれますか、佐藤さま」 「はい。綾野さんにしても、そのプルを誘拐した方にしても、勝手が過ぎます。人間のエゴで、こんなにも可愛い子たちを振り回すだなんて……」 「そうですね。悲しい話ですが、世の中には犬の気持ちを理解できない方がたくさんいらっしゃいます。なんでも、中には犬を恋のキューピットに利用しようとする、愚かな飼い主もいるとの話です」 「えっ」  久美の全身に、強い稲妻が流れ落ちる。 「自分に魅力がないからと、飼い犬をダシに使い、恋人を作ろうとするなど笑止千万。私は、そんな人がいること自体が許せない。もちろん、これは極端な例の話ですけれど」 「そうですね……」 「おや、佐藤さま?」  西京は、久美の顔を覗き込んでくる。 「すごい汗だ。エアコンの温度を下げましょうか?」 「あっ。いえ、結構です。大丈夫、ですから……」  久美は、こめかみを伝う冷や汗を指で払う。激しく動揺していた。  そうだ。私も、プル……いや、プルツーと呼んだ方がいいのだろうか。どちらにせよ、飼い犬を恋愛の駆け引きに利用してしまった。犬は喋れないから、そんなこと気にしてもいないだろうが、人間であるわたしが同じことをされたら、どうだろうか?  そのときふと思い出したのは、大学生時代の記憶だった。在籍したサークルに、恵(めぐみ)という友達がいた。彼女から話しかけて来て、いつの間にか仲良くなったのだ。ただある時から、疎遠になってしまった。その理由については、別の友達から聞かされた──恵は、わたしが別で仲良くした先輩に片思いをしていたらしい。だからわたしへ近づき、先輩とのキッカケを作ろうとした。その後めでたく二人は恋仲へと発展したそうだが、恵はどうもわたしに対して後ろめたさを感じていたようで、自ら距離をとり始めた。また、わたしの反応を別の友達を通じてさぐっていたらしい。  恵に悪意があったわけではないだろうし、先輩と付き合うことになんら嫉妬もなかったが、正直傷ついた。相談くらい、してくれたらよかったのに。それじゃあまるで、わたしはダシに使われたみたいじゃないか。  もしもプルツーが、わたしのしたことを理解したとき、果たしてどんな感情を抱くだろうか──なんて、それこそ人間のエゴかもしれない。どうせ、理解はできない。 「佐藤さま。それで、今後のお話を致しましょうか。当然、今回佐藤さまから頂いた五〇万は全額お返し致します。加えて謝礼金として、その倍である一〇〇万ほどご用意させていただきました」 「一〇〇万!」 「足りませんか?」 「いえ、そうじゃなくて、そんな大金……」 「此度の一件で、佐藤さまがどれだけの心の痛みを負ったのかは、計り知れませんので。むしろ、お金で解決しようとしている自分が恥ずかしいくらいです」 「そう、ですか……」 「はい。ただ、負い目をおった今この状況でお願いするのもなんですが、なんでも屋のこと、それと綾野の悪い噂を広めるのは、どうかやめていただきたいのです」 「西京さん……」 「今回の責任は、全てわたしの監督不足にございます。申し訳ございません」  深々と頭を下げる西京無敵という男。その姿には、一会社を背負う者の覚悟が現れているようだった。  西京なりに、いろいろと考えたのだろう。それはなんでも屋のこと、綾野のこと。それこそ先ほど西京が言っていた、飼う者の覚悟なのかもしれない。綾野を雇ったその瞬間から、彼の今を、そしてこれからの面倒を見ていかなければならないという、そんな覚悟がこの西京という男にはあるのかもしれない。  西京はゆっくりと顔を上げて、真摯な態度で、もう一度を頭を下げた。 「まずはプルをお返し致します」 「ああ、はい。ありがとうございます」 「では、プルツーをこちらへ」 「え!」 「どうかされましたか?」 「あーいえ……そう、ですよね。この子、プルじゃなかったんですものね」 「プルではなく、プルツーですね。今回の哀れな被害者の、その一匹です」 「……ですね」  久美は、足元のゲージへと目線を落とす。ちょうど、プルツーも久美を見上げていた。無垢で可愛らしい表情で、久美を見つめてくる。  ここ最近のプルツーは、すっかり久美にべったりだった。久美が仕事で家を空けているとき、鳴き声がうるさいと大家からそんな苦情を受けたばかりだった。もっとペットに寛容的な場所に引っ越そうかと考えてもいた、今日この頃である。 「どうかされましたか、佐藤さま?」 「……いえ。ただこの子、プルは、」 「そちらはプルではありません、プルツーです」 「あっ、ごめんなさい。それでプルツーは、その後どうなるんですか?」 「実を言いますと、もう既に新しい飼い主さまが見つかっているのです」 「え!」 「名前も既に決まっておりまして、これからプルツーではなく、シャアとして生きてもらうことになります」 「シャア!」  西京は「はい」と、頷く。 「いろいろとございましたが、これからはシャアとして生き、シャアとして終われることを切に願います。名前という仮面に振り回されるのは、これがきっと最後となることでしょう」 「……そうだと、いいのですが」 「大丈夫です。次の飼い主さまは、シャアのことを大変気に入っておられますので。既に特注で、シャア専用の真っ赤なドッグハウスを制作中だと仰っておりました」 「シャア、専用……」 「はい、シャアのためだけに用意されたものです。これからシャアは、誰かにとって特別の、この世に生まれてきて『ありがとう』と感謝される、そんなにも素敵な命となのです」  頭をトンカチで殴られた感覚だった。  西京の言葉が、久美の心に大きな革命を齎す。  始まりは、単なる寂しさからだったかもしれない。孤独を埋めたいがために飼い始めた、人生の逃避に過ぎなかったかもしれない。それがプル。  でも今となっては、プルではなく、このプルツーが心の支えとなっていた。  久美は、自身のことを見上げているプルツーと、すやすやと眠るプルとを、交互に見る。この子たちにとって、今、なにが最良の選択かを考える。答えは、すぐにも導き出された。  久美は、ゆっくりと口を開いた。 「西京さん」 「はい、なんでしょう?」 「……この子たちを、そのままの状態に戻すことは、可能でしょうか?」 「そのままの状態、とは?」  久美はプルのゲージを西京の前に出す。 「この子を、その依頼主とやらに、お返しして欲しいんです」  西京は、目を見開き驚いた。 「お言葉ですが佐藤さま。この子は、あなたのプルですよ?」 「一ヶ月前までは、たしかにそうだったかもしれません。ですが今は、違います。わたしのプルは、この子なんです」  そう言って、久美はプルツーの、久美がプルとして信じてやまなかった愛犬のゲージへ目線を落とした。また中から出して、その小さな体を抱きしめる。 「始まりがどうだったかなんて、もう関係ありません。わたしは、この子と一緒に生きたい。そして、この子もわたしと一緒にいたいと、そう思っている気がするんです」 「言いたいことは分かりますが、それこそ人間のエゴではないでしょうか?」  西京は、冷静に、怜悧な瞳を久美へと向ける。 「厳しいことを言うようで心苦しいのですが、言わせてください。佐藤さま、此度のことは全て、あなたから始まったことなんですよ? 少しなら目を離しても大丈夫だろうという佐藤さまの甘い考えが、今回のようなことを引き起こした。飼い主の責任が、あなたには足りなかったということでしょう。  その後のことについては、ウチの綾野が全面的に悪いかもしれません。側から聞けば、そういう風に聞こえます。ですが佐藤さま、あなた自身はどうでしょう。彼が全て悪いと、心の底からそう言い切れますか? 自身の心に手を当てて聞いた場合、自分には一切やましい気持ちはなかったと、そう断言はできますか?」  西京の糾弾が、久美の心を撃ち貫く。その言葉弾丸一発一発が、とにかく重たい。  綾野にうつつに抜かしていたのは、紛れもなくわたし自身だ。  言葉を失う久美に、西京はトドメとばかりにこう言った。 「佐藤さま、もう全てが遅いのです。既に、事は最良の道へ向かっております。人間のエゴで醜い争いを続けるのは、これで終わりにしましょう」 「嫌っ……」 「佐藤さま」 「わがままなのは、分かっています。ただ、それでも、」  久美は、そこでいったん口籠る。そのまま、今のこの思いをどういう言葉で表現したらいいのか考えているときだった。プルツーがぺろぺろと久美の顔を舐め出した。厳密には顔ではなく、久美の瞳から流れ落ちた涙を。それはまるで久美の悲しみを汲み取ったかのように、プルツーは哀しそうに鳴いた。その鳴き声で、久美の決意は固まる。 「お願いします。もう、絶対目を離したりしませんからっ、だから……この子と一緒にいさせてください」  わたしから始まったこの悲劇を、終わらせよう──と、久美はどんな処遇も辞さない、そんな覚悟を目で訴えた。  西京は、 「やれやれ、困りましたね」  ため息を吐いて、顎に手を当て考えるポーズをとる。ただ考えても無駄だと悟ったのか、すぐにも肩を竦めて、静かに呟いた。 「勉強代」 「……へ?」 「今回、佐藤さまへご請求させていただく金額は、五〇万です。もちろん、先にお支払いいただいた五〇万はお返ししませんが、ご用意できますか?」 「あの、もしかして、用意できれば……」 「あわせて一〇〇万。この謝礼金で、なんとか先方と折り合いをつけてみましょう」 「さ、西京さん……」 「高い勉強代だなんて、決して思わないでくださいね。もう話はかなりの段階まで進んでおり、先方もその気だったものでして、果たしてご理解いただけるのかどうか、それすらもまだ分からない状態なのです」  そこで一旦、西京は口を閉じる。真摯な言葉を紡ぎ出すように、言った。 「ただ、ご安心してください。私はなんでも屋、西京無敵。佐藤さまのご依頼を、必ずや完遂させてみましょう」  曖昧な表情からの、にっこりとした優しい笑み。そんな西京の反転した態度に、久美は堪らず大粒の涙を流していた。また、何度も何度も頭を下げる。 「ありがとうございます、西京さん……本当に、感謝いたします」 「顔を上げてください、佐藤さま。あなたがそんな顔をしていたら、プルツー……いや、プルも悲しみます。犬には、ご主人様の気持ちが伝わると聞きますからね」 「はい、はい……そうですね」  西京は笑顔を崩さないまま、それは朗らかな顔でこう締めくくった。 「佐藤さま。これからもどうか、プルと二人ご幸せに」  久美は頷いてから、もう一度改めて、「ありがとうございます」と深々頭を下げた。プルが「くぅ~ん」と鳴いたのは、その直後のこと。  西京と久美は、顔を見合わせておかしそうに笑っていた。

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