清らかな流れの後に
純文学 全15話 完結済み 第2回ステキブンゲイ大賞応募作
 一回り年下の「透明」な女性に勘違いの恋心を抱いて。  既婚のエリート男が一回り年下の「透明」な女性に勘違いの恋心を抱き、そして不倫に発展させたものの、その不倫関係の重さに引けを感じてしまう。勝手に恋と勘違いし、疑似恋愛を楽しんでおきながら、女性の心を弄び、女性を拒絶するという身勝手で馬鹿な男の末路は閑職からの飼い殺しであった。  佐伯悠が所属する情報分析部門にインターンシップ生として配属された女性は、伊藤紗代という清楚で「透明」な女性だった。そして一年半後、伊藤紗代は入社し、佐伯と同じ情報分析部門に配属になる。伊藤紗代と再会した佐伯は心の奥に潜んでいた淡い感情を再び芽生えさせ、交際へと発展させる。その頃の佐伯にとって伊藤紗代への恋心は自身に対する元気の素と捉えていた。  そんな佐伯には天罰が待っていた。佐伯は第一線の仕事を外れ、閑職へと追いやられ、さらにはパワハラ被害を経て閑職から飼い殺しへ身を落とす。伊藤紗代は疲弊した佐伯との別れを決意し、去っていく。佐伯にとっては肩の荷が下りたような気分であったものの、一抹の淋しさを感じ、糧というものに気づいていく。

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