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「お味噌汁は、どうする?」 「いる!」  冷蔵庫に残っていた豆腐とアオサ、ネギを放って完成。食べる直前になってから再度火にかけ直そうと一度コンロから遠ざけ、律夏は次のおかずに手をつける。 「ステーキと焼き肉、どっちも食べるの?」 「ううん。明日の分の食材も含んでるから、焼き肉だけ。ご飯がメインで他にも沢山あるから、肉も半分くらいで良いと思ってる」 「琴音たちのカレーだけでお腹いっぱいにはなると思うけど、私が作った副菜とお肉があれば、さすがに満足いくわよね」  目と目ではなく、律夏は琴音の腹に向かって話しかけた。 「デザートに生クリームたててくれない?」 「固さは?」 「お母さんがシフォンケーキ買っておいてくれたみたいで、それにあう感じで」  軽く腹を叩き、デザートまで到達すれば余は満足じゃと見せつけ、律夏にパックを二つ渡した。 「二つ?」 「生クリームは飲み物です」 「そう、ですか……」  次元を超えた内容をすんなり飲み込めるはずもなく、しばらく受け入れられない私の方が不思議なのだろうかと、首を傾げていた。  水をいれていたカレーの鍋のお湯が沸騰し、カレールーを投入。お玉でくるくる混ぜると透明に近かった色は茶色く色づきだし、軽くとろみがでてきたら弱火にし、蓋をしめる。 一連の作業が完了した後に美桜を見れば、テーブルに突っ伏しお昼寝タイム。 この時すでに五時を回っていた。 空腹が睡眠に変換されても仕方がないと思いつつ、お菓子でお腹が膨れたのかと笑みを浮かべた。ふと、懐かしいミニドーナツが目に留まり封を切った。 「うまっ」 「いつも下の子たちに食べられちゃうから、本当に久しぶりの美味しさ」  一つ口にしてしまったがために、余計に腹ぺこ虫がざわついていると申請してきた琴音に律夏は苦笑し、キッチンで作業再開。 洗い物する面倒を省くため、テーブルにホットプレートではなく、フライパンで焼いてしまうことにした。 「味付けは各自でいいよね?」 「それで良いよ」  ジューッと肉を焼き、琴音はなにか思いだしたように冷蔵庫を開くと、コレもと袋をさいた。 「ウィンナーいくなら、コーンバターとか野菜とか欲しくない?」 「切る!」  琴音は先に冷凍庫からコーンを取り出そうとすると、イカ、エビ、ホタテの海鮮を発見して振り返り見せると、律夏は迷うことなくアルミ箔で箱を二つ用意した。ざっと入れたコーンの上にバターを置き、海鮮の上にも当然と言わんばかりにバターが置かれ、律夏は勢いよく琴音を見た。

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