ログイン
新規登録
葡萄
0
0
住原葉四
純文学
全1話
完結済み
酒が嫌いだった。私にはわからなかった。酒を呑むと両親の態度が変るのが。普段は言わないことを言う母や父の言動が不思議で堪らなかった。酒は呑まないと心に決めていた。決めていたのだ。それでも一度憧れた憧憬は、憎しみのように私を蝕んで、幼い頃の決めごとは、まるで風のように消えていく。
#掌篇
#酒
作品をフォローする
作品をフォローするには、
ログイン
または
会員登録
をする必要があります。
目次
葡萄
2021/12/12 22:44
応援コメント
0 / 500
コメントはまだありません