魂の間合い
(三)-5

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 デニスは人差し指を立てて唇に当てる仕草をした。僕もマネして右手の人差し指を唇の前に立てて当ててみた。これが内緒、秘密を意味するジェスチャーだ。 「あなたもアンドロイドでしょ」 「僕は違うよ」 「あら、では何故『ドーシン』システムのことを話したの?」 「知っていたから」 「私も知っていたわ。でも知らないフリをしていたのよ。だって、小学校三年生の児童が『ドーシン』システムについて、知っていると思う?」 「僕は知っていたよ」 「サム、あなたのことを話しているんじゃないわ。あなた以外。それと私以外で、よ」 「わからない」 (続く)

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