作品に栞をはさむには、
ログイン または 会員登録 をする必要があります。

前触れもなく、いきなり、隣にいた男の頭が吹っ飛んだ。反射的に地面に伏せたのは言うまでもない。一拍遅れてドーンという重い射撃音。おそらく対戦車ライフルのマクシミリアムⅣだ。音でわかる。そんなシロモノをまともに食らったら強化サイボーグであろうが何だろうがひとたまりもない。 粉々に吹っ飛んだのが俺の頭じゃなかったのはたまたま運が良かっただけ。 敵の方角は十二時。そっちには俺たちの小隊が制圧するはずの街がある。

応援コメント
0 / 500

コメントはまだありません