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空が白み始めた。いつまでもこうしているわけにはいかない。 「助けて。誰かいませんか。お願い」 急にか細い声がした。窪地の向こうから聞こえてくる。そうっと覗いてみると、ぼろぼろの服を着た若い女が立っていた。まだ少女と言っていい。裸足で、怪我をしている。金髪の頭には血がこびりついている。 青い目が俺を見て「助けてください」と言った。俺は…。
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