うたわログ【秋冬号】〜伊波真人のうたわナイト詠譜〜
#16① 年賀状には子どもの写真 2021年1月12日

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こうしてうたわナイトのアーカイブを掘り起こしていると、ある違和感に気付く。 あれっ?あの、ひときわエモ切ない気持ちにさせられたお題っていつだったっけ…。 あったはずのお題にぶち当たらないまま最近のお題に近づいていたため、幻のエモお題を求めてyoutubeの海の中を捜索すると… 何と…#16がふたつあるじゃんっ…! なんだぁ。 ■お題の下の句■ 年賀状には子どもの写真 ■シンキングタイム&決定稿■ もう着想もクソもなく、わたくしナンパ犬太郎には年賀状の子ども写真にとてもエモ切ない思い出があり… もう直球で詠むしかないわ!と思うような、因果なお題だったのだ。 フリーランス時代、仕事で組んだ女性クリエイターに恋をしてしまう。 人柄以上に作品(と巨大な胸)に強烈に惹かれ、「彼女が笑ってくれるかどうか」が当時の自分の絶対的基準になってしまうほどだった。 しかし!彼女にはすでに婚約者がいた…。 割って入って掻き回したいところだったが、そんな彼女を困らせる事はとても出来ない… と、血の涙を流して彼女を祝福したところ… 【五年かけ 必死に忘れた 片想い】 こんな上の句のような年賀状(メール)が届いたのだ…。うわぁぁん! 子どもが出来たって事はさぁ?彼女の巨大な胸をあの旦那が…(略) ■オープニングトーク■ 真の、2021年一発目のうたわナイト。 伊波さんはクライアント様がお正月休みのなか校正作業に勤しみ、しーなねこさんは体調不良でくしゃみスイッチが入りっぱなしになり、共にお正月感は薄かった模様。 伊波家の壁に貼られている数枚のポストカードにしーなねこさんが関心を持つ。 伊波さんの著書である『ナイトフライト』の表紙を描かれた永井博さんというイラストレータさんのものや、伊波さんご自身が撮られた夕暮れ時の写真、それから座敷童子さんというイラストレータさんのものと幸運を呼ぶミュシャのもの。 クリエイターっぽいラインナップ。 あと、しーなねこさんが4キロもある重い毛布を買ったとのこと。 ■印象的な付け句■ なぎらまさとさん 【久々に あなたの顔が 見たいのに】 →友人にしろ恋をした相手にしろ、思い出したなら「今どんな顔してるんだろう?」と思いを馳せるもの。 なのに、子どもの写真から本人近影を想像するしかない無力感漂う儚い歌。 あみハンさん 【時が経ち 後輩の君も 父親に】 →学生時代の先輩後輩の関係性は不思議なもので、いくつになっても後輩は後輩のまま。 だからこそ「あんな君が父親だなんて、もぅ〜っ!」と嬉し悶える様子がひしひしと伝わる非常にエモい歌。 ■評価■ 「コレはエモいですねー」と伊波さん。 しーなねこさんも「エモいのきましたねー」と。 さらに、「なぜ自分じゃなかったのか年賀状が突きつけてきますねー、毎年」と。 なぜ自分じゃなかったのかって…それは、タイミングです…。 嗚呼…。 コメント欄にネタ元を明かすと、「実話だったのか!」と笑ってくださる。 良い供養になった。 ■今週の伊波賞■ ①あみハンさん 【時が経ち 後輩の君も 父親に】 →学生時代の部活の先輩さんから届いた年賀状による、あみハンさんご自身の実話を元にした歌だったとのこと。 やっぱり実話ベースは、刺さりが違うなぁ。 ②天見傘さん 【見ぬ苗字 埃まみれの 恋香る】 →好きだった相手の苗字が違うという強烈な違和感の中から、ほのかにあの頃の鮮烈な恋心が香るお見事な歌。 好きだった人の苗字が変わってるのって、如何ともしがたい絶望感がありますよね。 「今年は短歌もステキブンゲイも、ガンガン盛り上げていきましょう!」 と伊波さんもしーなねこさんも、年初めらしく意気込まれる。 事態が収束したら(トーク?)イベントも開催しようとの提案も。 身体で色々感じたいタチなので、個人的にもイベントは楽しみ!

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