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 世界がまだ森と林に覆われていた時代。  雲の裂け間から光が地を照らす瞬間、  奇跡が起こると信じられていた頃。  人と自然が分かたれず、  混沌が残る中に秩序が作られ始めていた頃。  人はその手に握れる以上の技を持たず、  魔法が生きていると信じられていた頃。  四季は入り乱れ、  神の気紛れの如く変わりゆき、  恵みと災いをもたらした。  しかし木々に守られたの地では、  黄金色の木の葉が絶えず舞い、  育ち実った果実には、  不思議な力が宿るという。  枝を手折った者は、いまだ無しや。

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