柱廊のこぼれび
『 マインドコントロール 』

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きっとこれ以上は変わらぬ日々で もうそれ以外はまどろこしい駆け引き 天秤にかけて比べることで安心感に浸って 保証のない先に固定した思考を待たせる 取り込まれたなら分かってるでしょ 受け入れるしかないってこと 零して水浸しになった床にワイン 落したことすら忘れて土に還るキーホルダー 拾った10円玉でほんの少し得した気になって 面倒な予定を明日に遷延しようと決めた 循環が癖になって終わりを延長 未定の最後 白紙のページに意味があるように見せかけて “だってこうするしかなかった” 言い訳は流暢に溢れてくるのに 狡い 醜い 呆れてもこんな自分が頼みの綱 ほんとに馬鹿らしいことだと苛んでも そんなふりをするだけで済ませる 茂みに決めたゴールは何回目 空き缶から零れた水滴が宙で虹を作る 募る苛立ちの正体が見つけられず むしゃくしゃした気持ちだけが空回り 手探りでの限界を諦めと捉えられないよう 小さなきらめき覗き込んで支配を興じる 根拠のないデマに都合いい解釈つけて 取りこぼしてしまったから答えてよ 直接正答を教えてほしい 遠くに遠くに押しやって 隠して隠れて相互間 延々と道化師でいたいんだ 振り向く情けを捨ててしまった 思い出という名の過去の縛りを解錠できぬよう 鍵はとっくのとうに手元から捨てて "これがのぞみなの" 重たい首は頷くだけのロボットでいい 酷い こんなの それでも止まらない動作 もはや別物であることには触れないで 見上げた天井の電球に蛾が一匹 隠し味かわりの鱗粉を振り撒いている きっとこれ以下になることが耐えられなくて もうこの範疇から出られない決め付けの駄々 手遅れになるかならないか緊張感の味を占めて 路肩に出ている芽がいつ踏み潰されるか指を折る 拒むことをしなかったのはわざとでしょ どっちに転ぶこともしないで 迷い込んでしまった万華鏡 ミラーハウスに最初から仕組まれていた細工 巻き付くテグスの答えに解釈はいらない

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