柱廊のこぼれび
『 ゴミ箱と答案用紙 』

作品に栞をはさむには、
ログイン または 会員登録 をする必要があります。

進行方向にとある落とし物 拾う自分はどう映るのだろう 人の波は気付けば遠い先 群れにはぐれたのは故意だけど ひどく朦朧と霧をかけた 消去デリート 麻酔がまだ切れないように 塞いだ 瞑った 噤んだ 蒸せかえるくらいの悪意が蔓延る 真実と正解は平等ではないの その疑問に答えはないよ あきらめが悪いから 未だに路頭に迷っている 鞄にしまったまんまの答案用紙を 今思い出したのはなんでだろう 簡単だよって先に進まないで 待っていてよ そんなに利口じゃない 馬鹿にされたと思うことで 演じる子羊はどんな姿かな まだ分かんないの うらはらな動作で困らせてさ 同情?憐れみ?正体はそれ以外だったりしますか ついていくのは無知でだっていい ひとりはいやだよって口に出せなくても いつもひとりでいるのはいいいんだね 歩く度に 前を向く度に 足元には数億個の死骸が転がっている 誰も気付かないのどうして もう過去形で 気づかない振りを続ける 現在進行形 一つ拾いました 意味はありますか? 優しい不利が染め上げていく うつくしい絵画のような侵略図 消ゴムで何度も消し続けているのに裏移りした事実は残された こんなの要らないのに 消して消して消して 何もなかったことにして したいけど 消したって消した痕が残ってしまう 存在しない神様の言うとおりの嘘 変わり続けていけば厚塗りされたそこが真実 訴えている それも臆病に もう解けるよねっていつの間にか隣で 自分の手先を見ながら正解だよって利己的に 馬鹿なのは自分なの知っているからさ 見透かしていない仕草はもういいよ 答え合わせをしようよ君と僕の 指さしは鼓動を示す 正誤が正義かどうか 丸付けをしよう ひとりはいやだよっていう空言葉 別にこれはみんな楽しそうでもよかった 進行方向にとある落とし物 どう見てもごみのくずを拾う 過ぎていく人混みの中 誰もがだれかの善意を待って 気づかない振りを続ける 現在進行形 拡散を希望します 赤のない答案用紙 どちらかに振り分ける必要はないけれど そういって握った筆が滑る まっさらなままのそれを 黒く 君は塗りつぶした

応援コメント
0 / 500

コメントはまだありません