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 小夜子はそっと目を閉じ、両手を胸の上で重ねた。ここに、なににも勝る力がある。巫でも天狗でもかなわない力が。餓鬼が求めても手にすることのできない、具楽須古の種を手に入れられる力が。  小夜子は空を見上げた。漆黒の空に星が瞬いている。その中をひとつの星が流れ、竹やぶの奥にある山の陰に消えた。  やがて、太く豪快な笑い声が夜の闇に響き渡った。

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