100回継ぐこと
[074:マスターショット]

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 一旦、脚本について思っていることを書いてみますね。  僕たちのこれまでの出来事をそのまま脚本にすると三時間超える超大作になってしまうかもしれません。  なので狙いを絞って考えていこうかなと。大事にしたいこと一つです。 「一番楽しかったこと」と「一番悲しかったこと」これらを軸にして、小さなエピソードをまぶしていけば一本につながった僕らの物語ができるはずです。 僕が印象的だったのは… 楽しかったこと ・演劇部でのやりとり ・受験前に先輩に応援してもらったこと ・海辺を歩いたこと 悲しかったことは ・大学での別れ ・僕が勝手に演劇を見に行ったこと ・2011年の震災  どうでしょう? 「これだけ?」なんて思わないでくださいね。本当はもっとあるんですよ! 物語になった時に共感できそうなエピソードを選ぶと僕はこれらかなと思いました。  本当は教室に入ってきた蜂を退治した話とか。ナミさんは蜂の話は嫌な思い出でしょうし(笑)僕だけが楽しくなってもダメですからね。  と、ここまで色々書いていますが。  自分の過去を一つ一つ思い出して、言葉にしようとする作業は、実はとても怖いなと感じます。言葉にすることで、壊れてしまうこと、掴み切れずに曖昧になっていくこと。あるじゃないですか。僕たちの思い出を言葉にして、つまんないものになってしまったらどうしようって。  でもその怖さを乗り越えること、過去をラベリングしていく作業に向き合うこと。  これが創作の痛みなのかと思います。痛みと仲良くなるために、何度も書き直して、また書き直してを繰り返す。  演劇やってた頃も脚本の締め切り直前まで何度も修正していましたが  あの時と違って、今は一人でやらなければならないのでとても心細く孤独です。 観客に面白いものを送り届けなければならない責任を背負っているのは僕だけなんだから耐えろ!  なんて自分に変な暗示をかけて追い込んでます(笑)  だからナミさんとまた2人で考えることができるだけで幸せなんです。  ナミさんの印象に残っているエピソードも送ってくださいね!  それを貰ってから、脚本に落とし込んでいこうと思います。  お返事待っております。 平成31年 2月1日 佐藤巽

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