100回継ぐこと
[019:トモリ]

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寒かった思い出に浸っていたら、なんだか君の体調が心配になってきた。 できれば何事もなく万全の身体で挑めますように。 もちろん急な怪我だって他の病気だって、いつ起こるかわからないけど 風邪ひかないでって、今までも伝えてきたけど、あと一万回は言いたいくらいなのよ。 それから前日の夜しっかり睡眠を取ること、当日の朝はしっかり食べること。 あれ?なんだか当たり前のことばかりで、ありきたり過ぎるかな? ううん、受験を体験して体感した身だからこそ言えることです。 なにしろ高校受験のときよりも雰囲気が違うんだから。 文房具に関しても予備をしっかり持っていってね。あの張りつめた空気に覆われる試験会場は 入室した時点で戦闘開始だから、慎重な準備は勝つ為の武器でもあると考えるべき。 あ、受験日当日へと緊張していくだろう君へと私なりの気持ちを言っておきたい。 それはね、大学というのは入るまでが大変だけど、入ってからのほうがもっと大変だということ。 だから合格することは、ほんの一歩なのです。 その一歩を掴むこと次第で、次に来る過酷さと向かえるってわけ。 でもね、私はいま、その過酷さと闘えてる自分が嬉しい。 演劇と授業と課題をこなす日々はとんでもない日々だけど。 このとんでもなさを、君にも体験して欲しい。 それを願ってます。 そして、願うならもっと強く願うべきじゃないかと考えたのね。 だから神社にお参りにいって、絵馬を買って合格祈願をしてみた。 さすがに時期が時期、同じ願望の絵馬だらけで誰もが必死なんだと改めて実感できて 君が迎え撃つ試験という試練がいかなるものか実感できた気もしてます。 ちなみに絵馬には「手紙の向こうの君が必ず合格しますように」と、書きました。

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