前略 受験戦争を抜けた戦士さま 統一テスト前最後の模試が今日終わった霜月二十日の晩、これを書いています。小学校の国語の教科書を思い出します。 急かしてすみません。やはりこの時期の雲行きは怪しいです。焦るあまりどうしても確証ほしさに走ってしまいました。 思ったのですが、不安の比重は水より大きいですね。飲み干したつもりでもコップの底に残ります。残滓をかけてしまって羞恥に赤面です。 ただ先輩の感情に触れられたことは嬉しくもあり…とは手紙だから言えるのでしょう。これも明日には燃やしたくなりそうです。 アカリちゃんと3人で歩いた日、「島」ではなくて双子島や地ノ島で先輩と過ごす未来を想像しました。学部すら未定のくせに気が早いですね。とりあえずは先輩までの900キロ少し、はやぶさ並みに飛べるよう頑張ります。 でも調べたら、イトカワって第2候補なんですよね。目的を遂げたはやぶさは凄いですが、僕は第1候補に行きたいです。 あとは先輩の第1候補でありたい…って言えば、先輩はまず合格って怒りますか? 今日の手応えは多少ありです。頑張ってます。でも先輩のためじゃなく、先輩の望んでくれる僕のためです。絶対僕も同じ舞台に立ちますよ、演劇以外でも。 これは少しキザったらしいな。劇の台本みたいだ。 せっかく家にも来てくれたし、学校参りも一緒に行きたかったです。もうこの場所でこんにちはさえ言えないって残された感傷、センパイは知らないかもしれません。デイドリームも打ち消したい。片思いの歌です。 歌詞引用で婉曲的だった僕もずるいかもしれません。今はどうか勉強疲れとしてください。 ところでいつか「どうして僕は僕か」とありましたが、僕はジュリエットよりヒポリタが好きです。媚薬の魔法が解けてあるべき所に落ち着くから。先輩の髪の色もそうなのでしょうか。砂糖少なめな先輩の移りにけりなの色、心変わり以外は受け入れたいです。
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