100回継ぐこと
[085:愛良海月]

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金沢奈海様 その話、僕が書きたいと思ってしまいました。今年の頭くらいに2人で脚本書こうって話をしてましたね。僕たち自身をテーマにした物語が形になる前に、奈海先輩と渋沢さんの物語が進んでしまうのは少し悲しいです。僕の方が奈海先輩と早く出会ってたのに。こんな気持ちになる僕がいけないのでしょうか。 そういえば最近、中山と担当編集さんの3人でZoom飲み会をやってみました。コンビニでビールとおつまみを買い込んだのに、半分残ってしまいました。テレワークを始めたばかりだったはずが、早くも家に籠る生活に慣れつつあります。 中山は家にいる時間が長くなったので、ペットを飼い始めたそうです。チンチラです。知ってますか?チンチラは生き物の中で、1番毛の密度が高いらしいです。僕も何か飼おうかな。魚とか。島を連想させるようでいいアイデアだと思います。どうですか? 新しい生活で、傘を打つ雨の音も土の匂いも忘れてしまいそうになる中、僕たちの大切な思い出は忘れたくないんです。 ところで、何故Zoom飲みをしたかというと、ちょっとしたお祝いです。先日、新人賞を取った漫画の映像化のお話をいただきました。すごく嬉しいです。でも、作品だけがどんどん前に行ってしまって、僕は追いつけていない気持ちです。奈海先輩みたいですね。僕からどんどん遠くに行ってしまう気がします。映像が完成したら実感が湧くのでしょうか。 奈海先輩、2人でZoom飲みしませんか?直接会うことは出来ないけど、顔を見ておめでとうって言ってほしいです。冷蔵庫の中に残ったビールとおつまみを消費したい気持ちもあります。あと、渋沢さんより執筆の刺激になる会話ができると思います。僕は奈海先輩の隣にいても邪魔にならない人物だと自負しています。 都合のよい日を教えてください。 令和二年七月二十日 佐藤巽

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