『ステキブンゲイ』について考えてみた(2020年度版)
ランキングはサイト利用者を映す鏡である

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 様々なサイトのランキングを見てみると、総合ランキングとジャンル別ランキングがあるのが一般的でしょうか。  そもそもランキングは、面白さの指標にはなりえないと思っています。単にそのサイトで一番よく読まれている、または評価した人が多いというだけであり、ランキングが表しているのは「そのサイトの読者層」に過ぎないからです。  つまり、ランキングを見ればそのサイトにどんな読者がいるのかが分かる・・・ 「~された。実は○○」 「〇〇は、~になる」 「~したが、○○のおかげで・・・そうです」 「○○、・・・で~する」 「・・・な○○は、~します」  これ、何だと思いますか?  実は、あるサイトの週間ランキングの一位から五位までの『題名』です。危な過ぎて伏字ばっかりですが。  これがどうであるのか、物議を醸しそうなので私の考えは漬物石の下に封印しておきますが、このサイトは『そういうサイトだ』ということが分かります。  しかもこのサイトは、題名とは別にキャッチコピーを付けられて、それが大きく表示されるサイトです。題名にあらすじを書かなくてもいいはずです。しかしそのサイトですら、こんな状況です。  これは、作者が悪いわけではありません。あ、悪いって言っちゃった。今のオフレコでお願いします。  これは、「このような小説を好む『読者』がそのサイトを多数利用している」ことを表しています。そうすると自然に「そのような題名を持つ小説が数多く書かれるようになる」という現象が起こります。  需要と供給は、神の手の導きによってバランスがとられるからですよ、スミス君。  今後、ステキブンゲイのランキングがどうなっていくのか、それは私には分かりません。しかし、それを決めるのは、サイト利用者であることは間違いないでしょう。  文芸好きの利用者をどれだけ集められるか。それがステキブンゲイ成功のカギだと私は思います。  どうやって? すみません、私、営業が苦手なんです。一応ね、誘ったんですよ。  批判ばっかりではどこかの野党になってしまいますので、批判されることを覚悟で、こんなランキングはどうかというのを挙げてみます。  それが「完結長編ランキング」です。  ほとんどのサイトのランキングは、評価ポイントとフォロワー数が基準になり、ページビュー数は加味されずに、完結しているかしていないかにかかわらずランキングに表示されます。総合ランキングとジャンル別ランキングがあるのが普通でしょうか。  その結果、一話一話の「盛り上がり」が重視され、小説全体のストーリーラインは二義的なものとされがちです。そして未完の小説が日々生み出されていっています。これは少年漫画雑誌に載るコミックに似ています。  しかし、ラストシーンの感動は、そこまでの積み重ねがあってこそ、何倍にも盛り上がる物です。最後まで読まずして、なぜその小説を評価できるのでしょうか?  文学・文芸は一話一話の盛り上がりよりも、全体のストーリーとそこに込められたテーマが重視されるのではないでしょうか。読者を引っ張るのは作者の表現力であって、場面場面の盛り上がりではないと考えます。  例えば目の前に、メタリックな黒いゴシック調のドレスを着た一人の女性が、ステージの上でスポットライトを浴び、人差し指を口に当てているシーンの写真があると想像してください。  何も知らない方は、「これ誰だろう」とか「コスプレ?」となります。  少し知っている人は、「ベビメタのmoaちゃんだ」となります。  でもベビメタのファン、少なくとも私は、その写真を見ただけで涙が出てきます。それまでずっとyuiちゃんと二人で歌っていた曲を、なぜ彼女が一人歌っているのか、そこまでの歴史と、その状況の背景を知っているからです。  そのシーンに至るまでのストーリーをどれだけ知っているかで、読み手が持つ感情が変わるのです。もちろん、一話一話に盛り上がりを作りつつ、最後に感動シーンを持ってくる小説もあるでしょう。でも、なかなかそんなにうまくはいきません。  だからこそ、完結した長編小説だけの人気ランキングを見てみたいと思います。何を基準にランキングを作るかは、ちょっと思案のしどころになりますが。  反対に、短編はどうしても「何か既存の設定の上に創る」ストーリーになりがちです。それを、一から設定を作る長編と同じ土俵で比べるのもどうかと思います。  ですので、総合ランキング以外に、長編完結ランキングを作ってみてはどうでしょうか。  相変わらず、無責任な発言ばかりですが、まあ、そういう案の中から、良いものが生まれるかもしれませんので、言うだけ言ってみた次第です。

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