『ステキブンゲイ』について考えてみた
サイトで「読まれる」小説とは

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 サイトで小説を読もうと思った人が、サイトのページを訪れた時、さて何を基準にその小説を読もうと思うでしょうか。  私の経験では、  好みの作家 > 知名度のある作家 > 題名 > タグ・あらすじ  この順番で小説が選ばれているように見えます。  プロアマ問わず、何作か読んですでにお気に入りになっている作家のものは、次も読もうと思います。  すでに何かしらの実績ある活動をしておられる方の小説も、読んでみようと思うでしょう。  これは「安心」からくるものです。  本を読むというのは、映像や音声と比べ、非常に時間と労力が必要です。その結果、若い人、特に中高生が読む本は「頭を使わなくていいもの」が好まれるようです。  つまり、昨今の「読解力不足」というのは、本を読まなくなったのではなく、頭を使わなくなったから。私はそう見ています。ただし個人的見解です、はい。  小説サイトを利用している人の内、半数は未成年であるという統計を目にしたことがあります。あくまで目にしただけで、裏付けデータは見ていませんが、「小説家になろう」や「カクヨム」を見る限り、多分そうだろうと思います。書籍を購入するだけの経済力のない人たちが、無料で読める小説サイトを利用するのは理にかなった行為です。  いわゆる「異世界テンプレ物」や「脳死ラブコメ」などと揶揄される作品が、これらのサイトでランキング上位にいたり、注目作品に載っているのはこのせいなのでしょう。中高生が好むようなもので、ストーリーもほぼ予測でき、頭を使わなくても読めるので、「安心」だからです。  私はこのような「ライトノベル」と呼称することすら憚られるものを、スナック小説と呼んでいます。  補足しておくと、それらを否定するつもりはありません。読書の入り口としては、十分だと思うからです。私もライトノベルはよく読みましたので。  話を元に戻しましょう。  もっと大人になった人、もしくは高校生でも文芸が好きな人となるとどうでしょう。  結局、作家で選ぶことになると思います。日常の忙しい中で、時間と労力を無駄にするリスクが低いからです。ツイッターの読書アカウントを見ると、似たような有名作家の作品を挙げています。  ならば、そんな実績も知名度もない人が書いた作品はどうすれば読んでもらえるのでしょうか。結論から言えば、「目立たせる」かつ「安心を与える」しかない。  これまで「小説家になろう」「ハーメルン」「エブリスタ」「NOVEL DAYS」「カクヨム」というサイトを利用してみました。  各サイト、色々あるのですが、「なろう」や「カクヨム」で横行している「あらすじを題名にする」という方法は、これが原因と言えます。  しかしこの方法は極めて「非文学的」です。私は、このような題名を見ただけで拒否反応が出てしまいます。  題名も作品の一部である。文学・文芸ならばそうなるはずです。  実際、『ステキブンゲイ』では、そのような、『文章のような、あらすじ風題名』はほとんど見受けられません。  なんて素敵な! まさにステキブンゲイ!  ただし……これにも問題があるようです。なにせ、目立たない。ピックアップ、新着が目立つところに表示されているにもかかわらず、目立たない。  むべなるかな! 作家自身の知名度や信頼性は、素人が望んでも手に入らないものだからです。  私だけ? SFだけ? というのは言いっこなしがお約束です。  では、ステキブンゲイで「目立つ」にはどうすればいいか。  これは、「あらすじ」に鍵があると思うのですが、それはまた別の機会にしましょうか。

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