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彼女の身体の曲線美が美しい。僕は精魂込めて彼女のヌードを描いた。こんなに一生懸命描いたのは初めてだ。 モデルの彼女も僕のために覚悟を持ってモデルをやってくれている。この時間、僕たちはひとつになった。 「ふう…描けたよ」 僕は描き終わると疲れはてていた。 「ほんと!ありがとう。見せて!」 私はその作品を見た。 「うわあ……」 あまりの感動に言葉が出てこない。代わりに涙が出てきた。 「嬉しい……」 「僕の最高傑作だ!」 「ありがとう!」 私は感無量の気分になった。人生でこんな嬉しいことがあるなんて!私は彼が大好きだった。 木ノ下泉 私の平凡な日常に彼が現れた。私は彼に自分の身体をみせた。でもそれは何でもないこと。愛する人のためにしたことだから。 私のヌードの絵は誰にも知られないよう押し入れの奥に仕舞って置くことにした。私の生涯の大事な宝物で思い出だ。 そして後日私は彼の部屋で彼とセックスした。彼は私を優しく包み込みゆっくりと気持ち良くさせてくれた。そんな彼の優しさが嬉しかった。 それから3年生の3月。私は高校を卒業。私は私立の文学部に進学。彼は美術系の専門学校に行く事になった。 学校は別々でもお付き合いは続いた。 放課後彼とデートしたり、ラブホテルでセックスしたりした。 ベッドの上で彼がうつ伏せの私の背中を擦る。 「泉の肌は柔らかいな。撫でて気持ちいい」 私は彼の胸板が好きだった。その胸板が私の上に乗ってくるとこの上ない幸せを感じるのだった。 ああ、私は彼に愛されている。 それがとても嬉しく思えた。 彼はまた私のヌードを描いてくれたりした。私は脚を開いて性器をみせた。彼はその性器もちゃんと描いてくれた。 彼はどんどん上手くなっていった。私は学園祭で彼の絵を見た。私のヌードは飾ってないけど、個性的な彼らしい絵が飾ってあり、それを眺めた。 大学でも友達はできなかった。分かっていたことだが、私はサークルにも入らず大学とバイトと家との往復。時に卓と過ごした。 卓は唯一の友達で理解者だった。 私はかつてより人生を前向きに生きていた。それは勿論卓の存在が大きかった。平凡でつまらなかった女の子が毎日生き生きと生きている。相変わらず何の取り柄もないけど毎日が楽しい。 そんなある日卓は私に言った。 「僕たち結婚してもいいんじゃないかな?」 「学生結婚?それで一緒に住むの?」 「そうだよ。俺たちならやっていける。息はぴったしだ」 私は彼の案に賛成した。 後日私と卓は役所で籍を入れた。 新居探しは苦労したけど、安くて互いの学校に近いアパートを借りることができた。 「今日から夫婦だね。よろしく」 「よろしく。楽しくやっていこうな」 こんなに早く結婚するとは思わなかったが、すでに決まっていたことなんだな。 私は坂ノ上卓と結婚する。そう、決まってたんだ。