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木ノ下泉 春の訪れを待っていた私にとって4月という月は好きな月だ。長い冬がようやく終わると私の心の中はほんわりとしてくるのだ。 進級して私は2年1組になった。席は前から二番目。近眼の私には丁度いい席だ。 新しい先生は女性の先生。彼女も眼鏡をかけていた。 私はそんなに頭は良い方ではない。成績も学年生徒の真ん中より少し上くらいだ。これといった特技も取り柄もない。端から見れば平凡でつまらない女の子に見えるだろう。 外見もストレートのロングに黒淵眼鏡。背丈は155センチ。平凡だ。 私は教室では一人で居る。昼休みもそうだ。小学校中学校と友達は居なかった。今もいない。 おとなしい性格だからそうなのか。いじめられるようなことはないが、他の生徒と口を利く気があまりない。学校でも目立たないかんじなのだろう。 今日もつまんない学校生活が終わった。私は部活をしてないので、午後の授業が終わると教室の掃除をして帰るのだった。 帰る時も誰にも声かけない。それで家に帰る。 他の子達はアルバイトをしてるが、私はしてない。親が毎月小遣いをくれるからだ。それで足りてしまう。 何のバイトが向いてるかも分からない。その小遣いで本や雑誌を買う。 欲しいものも特にない。趣味もない。 学校から帰ると着替えてベッドで寝てしまう。起きて夕御飯食べて明日の予習をする。 家にテレビはあるけど観ない。どれも下らない。音楽番組にも興味がない。寝るまで買った本を読んで過ごす。やっぱり私はつまらない女の子なのだ。 親が買い与えたスマートフォンもそんなに見ない。最近マップの使い方をようやく覚えた。あとは調べ物するくらい。あと必要なアプリを少しダウンロードしたりした。 休みの日は家にいる。近所を散歩とか商店街を見て回る。近所に咲いてる草花が好きで見てしまう。植物は心がなごむ。花屋さんの前でも立ち止まってしまう。 動物も好きだ。ペットショップは見に行くだけだが、可愛いワンちゃんと猫ちゃんに癒される。 逆に気持ち悪いもの怖いものはダメ。昆虫はこの世で一番嫌いで最大の敵。 その辺は普通の女の子ね。 私は周りの人をどう見てるか。あまり関心ないというのが正しい。父と母は普通の人。父とはあまりしゃべらない。近所の人も挨拶するだけ。 学校の生徒も似たようなもの。関心がない。周りの生徒も私に対してそうなのだろう。 背が高くてカッコいい男子や面白いこというお笑い系の子もいるけど、タイプじゃない。 私のタイプ?考えたこともないわ。恋愛にも特に深く考えたこともない。恋もしたいなと…考えたこともない。 結婚?そんな遠い話を今してもしようがないでしょう? つまんないかも知れないけど私は私で素直に生きたいと思っている。そのためならきちんと主張する。おとなしいだけじゃないから。 私は自分の生活に満足してるか?そうね、できれば学校なんて行きたくないわ。でも大学に進学するつもりだから仕方なく行ってる。大学は文学部ね。それしか考えられない。 それと生活しててやっぱりつまんないかな。やることは同じじゃない?変化が欲しいわ。 たまに一人で電車に乗って街に出掛ける。渋谷に行ってみたけどあまり楽しめなかった。あまり渋谷は合わないみたい。それよりは下町の方が好き。 浅草とか上野とかね。上野公園はいいわね。歩いてて楽しいわ。板橋区も好き。東上線は乗ってて楽しい。