早起きしないといけないのに
早起きしないといけないのに

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たん、たんたん、たんたんたん、と音が聞こえた。 いや、聞こえたような気がした。 薄い目で周りを確認。暗闇。 そうか、仕事を終えて、晩飯も食べず、そのまま寝てしまったんだっけ。 記憶を辿るほどの気力も無いし、明日も早い。 寝れるだけ寝とかないと明日に影響する。 そう考え、目を閉じた途端、 どん、どんどん、と音が聞こえた。 今度は、しっかりと聞こえた。さっきより強い音で聞こえた。 というより、肌でその振動を感じた。 頭の近くに置いてあるスマホで時間を確認すると、午前2時3分。 がっつり丑三つ時で、気味が悪い。かと言って、今更、夢の中には戻れない。 どん、どんどん。 どんどん、どんどんどん。 気になる。気になる。音が気になる。 とりあえず、体を起こして、辺りを見回す。何も変わったところは見当たらない。 ふと、寝る前のことを思い出し、風呂場に向かう。 風呂場の戸を開けて、納得する。 しまった、そういうことか。 まあ、とりあえず、まだ大丈夫だ。近所にはバレていないはずだ。 そう思いながら、赤い右腕の生えたゴミ袋をハンマーを数回殴った。 眠りを妨げる音はもうしない。 明日は燃えるゴミの日だ。早く起きよう。

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