さくらさんは悪魔と戦ってます
1-7 捕らわれの護人

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「まあ将来的なことは置いといて、今日はざっくばらんにお話ししましょう!」 佐藤夫人が笑顔で場の空気を切り替える。 いや…無理だろう…‼ この状況で「ご趣味は?」なんて聞けないだろ⁉ ていうかなんだよ酒吞童子のなんかの子が玉座にうんぬんとか? 怖いし、いやマジで怖いから!! 「あの…田中さん…ご趣味は?」 さくらさん!!形式通り趣味を聞いてきたよーーーー!! 定石を置いてきたよ! 前に進もうとしているよーーーーー!! 「あ、えっと…ドライブです…。」 普通に答えたよーーー!! いや別にドライブとか趣味じゃないしーーーーーーー!! ドライブ趣味の奴が軽とかのらないしーーーーーーー!! 「あらあらお二人ともお似合いねぇ。フフフ。」 佐藤夫人の笑顔がうっとうしい。 さくらさんの美人の笑顔がまぶしいが、僕の顔は引き攣っているだろう。 「わたし、こうやって男性とお話しすることが初めてで…退屈じゃありませんか?」 さくらさんが僕に聞く。 もうめちゃめちゃ美人だな…!! 「いえ、こちらも初めてのことで。」 そういうとさくらさんはニコッと笑った。 はい。負けました。これは敗北です。 その笑顔でなんかどうでもよくなりました。 よし、お見合いしよう!! しょせんあれだろ、歴史を大事にしてそういう伝説を今も継承してるってことだろ? 脅かそうたって僕だってもう大人だ。 迷信には惑わされないぞ!! 真剣にお見合いを開始します!! 「さくらさんのご趣味は?」 僕の問いに、 「ガーデニングとお料理が好きです。」 おおーーー!! 最高じゃん!! かわいいじゃん!! 僕は意味なくテンションが上がっていたが、ふと窓の外を見ると2メートル以上の黒人ぽい大男が犬の仮面を被って歩いていた。 「あの…あの方は?」 僕の問いに、 「冥界の守護神アヌビスです。最近やっと一体を召喚できたんですぅ。」 と最高の笑顔で答えた。 「ああ、アヌビスさんですか…。 何をなさっているのですか?」 「悪しきオーラを感知しているようです。 本当に働き者で助かります。」 「・・・・・・・」 あれって…めっちゃもののけじゃん…。 早く家に帰りたい…。

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