紫乃遼のニッチな川柳歌
2021年2月7日「行く年 去る年」

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緊急事態宣言が続き外出自粛が続きますが、 元来出歩かない、出歩けないわたしにとってはそこまで影響のない時期が続いています。 ただ誤算だったのは、マクドやミスドでカフェ勉ができないということ。 そういやスタバのバレンタインチョコフラペチーノも気になります…。 そんな中、唐突ながら平安神宮を見て一首。 青銅や 行く年去る年 去りぬれば 思い思われ 愛されむ哉 長い年月を経ていくことが考慮されていなければ これほどまでに心を打つ青銅色にはならなかったのでしょうね。 「や」「かな」と気軽に詠嘆を使うのは嫌いなので、そこはそれほど美しいと表したかったわけですが…。 「行く年来る年」という慣用句はあれど、 「行く年去る年」という表現はありません。 「行く」も「去る」も、自分から離れていく意味では同じです。 でもきっと、平安神宮の屋根を塗っている職人さんたちは、 自分が硫酸銅5水和物の美しさを見られないことを知りながらも、 過ぎゆく年月の中で美しさが増していくことを理解しており、 多くの人に愛でられることを望みながら、 今の自分にできることに打ち込んだ気がします。

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