作品に栞をはさむには、
ログイン または 会員登録 をする必要があります。

 一緒にお風呂入って良かったんや……。おとなしくお部屋で待ってたウチ、なんておバカやの! 一緒にお風呂入れたら、精力も一気に抜けたやの。素肌を触るほうが精力も抜きやすいし、それに、上手くいけば、せーえきもゲットできたのに。うぅ、ウチのおバカさん!  湯船にぶくぶく沈みながら、この後の作戦をねりねりする。きっとまた縄で縛られて一晩放置されるやの。それだけは阻止したい。絶対に神父様に触らないからって言うて、身動きを封じられんくしたい。あの神父様がウチをそれだけ信用してくれてるかは……ビミョーなところやけど、けっこう優しいところもあるから……、女の子の肌に縄の跡が残るのはどうかと思うって言えば、いけるかも……。でも、縄で縛ってくるくらいやから、そういう性癖やったりするんかな。難しいやの。 「きゃああああああああ!」 「サキュバスなんですから、男に裸を見られるのも慣れてるでしょうに」 「自分から見せるのと見られるんは別物やの!」  脱衣所に神父様がおったから慌てて浴室に引き返す。胸がドキドキしてる。こんなにドキドキするの初めてやの。人間の男に裸を見られるくらい、どうもないはずやのに。ずっと見せてきたくらいやのに。やっぱり、見せるのと見られるのは別物やったやの!  というか、何で神父様が脱衣所におるんやろ? 「神父様、何してるん?」 「何って、貴女の着替えを持ってきたんですよ。思ったより早くあがってきたので驚きました」  驚いてるようには全く見えへんねんけど。  ウチは隙間からこっそり覗く。まだおる。 「あの、神父様。ずっとそこにおるん?」 「少し気になることがあるので。私のことは気にせず出てきてください」 「わかったやの」  これはもしかしてチャンスやったりする? 転んだふりして神父様に抱き着いて、生のおっぱいで誘惑してみる? そしたら、魅了できるかもしれへん。  よし、やってみるやの! 「きゃっ、つまづいたやの!」 「やっと見つけた」 「え、あ、ぴぎゃっ!」  ウチは床と熱いベーゼを交わした。  神父様は何かを拾いあげてた。ウチを抱きとめることはなく、スルーされたやの。 「何してるんですか?」 「つまづいたんやの……。神父様こそ何してるん?」 「ヘアゴムを吹っ飛ばしてしまったので、探してたんですよ。見つかりました」  ウチはヘアゴムに負けたやの。しょんぼり。  しょんぼり座ってたら、神父様はウチを引っ張って起こしてくれた。素肌が触れあって、そこから熱が広がっていく。あかんの。ウチがなんか吸い取られてる気がしてきたやの。サキュバスから何かを持っていくなんて、この神父いったい何やの。しかも、ウチの肩を掴んで回れ右させてきたやの。お尻フェチやの? 何やの? いったいどういうつもりやの? 「翼と尻尾はこういう風に生えているんですね。引っ張って良いですか?」 「痛いから駄目やの!」 「そうですか。尻尾の付け根を触られるのが好きとかないんですか?」 「ひゃううっ!? くすぐったいやの!」 「猫と同じなんですね」  別段えっちな感じでもなく、ただの好奇心で尻尾の付け根をさすさすされたやの。しかもウチの反応を見て納得したようで、それ以上は何もせえへん。生殺しやの。でも、ちょっとエネルギー補給されたやの。もっといっぱい触ってくれてええのに……、神父様はウチにバスタオルを被せてわしゃわしゃ拭いてくる。これはどういう扱いやの? ペットの猫やの? 「では、私は寝室で待ってますので、着替え終わったらきてください」 「はいやの」  用意された服に着替える。信者か孤児院から貰ったんかな。なんとも言えない下着と服やの。クマのパーカーとショートパンツ。なんか変な趣味やの。 「よし! これで、いざベッドインやの!」

応援コメント
0 / 500

コメントはまだありません