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「そんじゃ、このベヒモスがおれが処理しておくよ」 「あたいにかかりゃ一時間で終わるさ!」  ダメンズエクソシストとピクシーに後始末をお願いして、ウチと神父様は教会へ戻る。  ウチがゾウっぽい何かを倒したことにされてるやの……。ウチあんなにひどいオーバーキルせぇへんのに。せーえきを搾り取ったら帰るくらいに善良なサキュバスやのに!  それやのに、神父様の所為で超好戦的なサキュバスやと思われてるやの……。戦闘なんてほとんどできへんのに……。どないしょ……、これから討伐依頼とか来るようになったら……。ううん。教会におるんやから、そんなことにはならんはずやの。だって、教会には神父様と修道女がおるんやから、そんな討伐依頼なんて……この神父様なら来てそう。ウチがまだ知らないだけで、けっこう裏社会に顔が広いとかあるんかもしれへん。 「神父様ってマフィアとかお友達におらへん?」 「反社会的勢力に近付きたくないです。聖職者の肉は美味いらしいので」  なんか理由がおかしいような気がするやの。  確かに、聖職者は魔力が強い人が多いし、精力絶倫の人も多いと思うの。……神父様も精力が有り余ってそうやし。ちょっと触れただけでエネルギー充電できるくらいには強いと思うやの。 「それはそうと、きちんと仕事の手伝いができたのでご褒美をあげます」 「ウチは、小焼様のせーえきなら大歓迎やの」 「唾液ならあげますよ」 「えっ、ふにゅっ」  顎をガシッと掴まれて、口にガブッとされた。  唇に歯が当たって切れたようで血の味がする。痛いやの。ヒリヒリするやの。でも、昂ってきたやの。エネルギー充電されたやの。 「肌艶が良くなるんですね」 「はぅ……。もっと優しくしてやの。優しいキスをしてやの」 「嫌です」  唾液を貰えたから、体が少し軽くなったやの。  どうせなら、ゾウっぽい何かを倒しに行く前にしてほしかったやの。そしたら、一撃でゾウっぽい何かを焼けたかもしれへんの。オーバーキルなんて可哀想な最期にすることもなかったやの。  一応神父様も一撃で倒してるはずなんやけど、その後に撃ちまくってたから、それが大問題やの。そもそも、銃を持ってたことを初めて知ったくらいやの。 「神父様って銃使えるやの?」 「グレネードのほうが好きなんですけどね」  ……元軍人か何かなん?  ますます謎が深まってしまっただけやの。 「けっこう退治に出るん?」 「いえ。普段は夏樹が退治しますよ。エクソシストですし」 「あの人に悪魔祓いの仕事ができるようには見えへんやの。ダメンズエクソシストやの」 「そう言ってやらないでください。あいつの腕は確かなんです。特に医療系の魔術分野においては、右に出るものは滅多にいません」  滅多になんやの……。そこはいないって言いきってほしかったやの。  寝室に入ってお着替え。神父様が服を脱いだ瞬間に腰に抱き着いてみたら、ツノを掴まれてポイッてベッドに投げられた。 「急に何ですか」 「もっとご褒美欲しいやの。ウチ、頑張ったから、もっと欲しいやの。きもちいいことしたくないやの?」 「したくないわけではないですが、そういう気分にはなりません。後五時間したら私は起きて朝の祈りの準備をしなくてはいけませんので」 「ウチなら一瞬で天国見せてあげるやの」 「そんな技を持ってるんですか?」 「試してみる?」 「試しません。ほら、寝ますから、真ん中に寝ずに寄ってください。おやすみなさい」  ちょっとズレたら神父様は寝てしもた。早いやの。  無防備に規則正しい寝息をたててる……。今が、チャンスやの!

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