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あの庭はもう無い。無くなってしまった。 家も庭も取り壊され、僕の大切な思い出が無惨に破壊されていくさまを通学の行き帰りに見ていた。 彼女がどこに行ってしまったのか知らない。友だちも知らないと言う。 あれから時が流れて僕は大人になった。結婚して子どももいる。 でも、今でもあの庭を、彼女と見た流星群を思い出すんだ。いつか見たあの夏の庭を。 『初恋の庭で。』完
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