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 星が見えた。たくさんの小さな光が瞬いている。すると…。 「あっ!」 「あ」  僕と彼女が同時に声を上げる。また、光がツーっ、ツーっと空を横切って消える。 「ねえ見た?」 「うん、見えた。すごいね」 「うん。流星だね。綺麗」  何本もの光の矢が空を走っては消えていく。 「あのさ。流星群に願いごとをしてもいいのかな」 「えっ」 「流れ星に願いごとをすると叶うって言うじゃない」 「ああ、そうだね」 「流星群だって流れ星だよね」  彼女の言ったことを考える。願いごとか。ロマンチックだな。

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