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「も……う、ダメ…だ、もう……勘弁してくれ…」 「まだ、まだだ。キート…先に煽ったのはお前だぞ」  キートの身体に、ビクビクと痙攣の打ち震えが走るのを見たラザールは、ほくそ笑みながら意地悪く言う。 髪に、目に、首筋にキスしながら―――  ラザールは先ほどからキートの敏感なところを撫でたり、つねったりを繰り返しながら、舌で味わうように 身体中を舐めまわしていた。 「やっ……めっ…ああッ……っ!」  ラザールに鎖骨を覆う薄い皮膚を甘噛みされ、キートは泣き声にも似た甘い声を漏らした。何をされても 気持ちよかった。ドラッグのせいで感覚が鋭敏になり、開放的な気分になっていた。 声が抑えられない―――  甘ったるく、恥知らずな声が止められない。キートは唇を舐めて湿らせた。歯で噛んで、声を押しとどめ ようとするが、次の瞬間には喘ぎが漏れ、嬌声を放っている。しかしそれは、快楽を増長する薬のせいなの だと、キートは心の中で言い訳した。 「いっ…いいっ、ラザール…もっと、噛んでっ…くれ…それ、もっとして……欲しい。もっと、痛くしてくれ」  キートは嫌々をするように首を振りながら、涙声で哀願する。 「止めてくれと言ったり、してくれと言ったり支離滅裂だぞ、キート」  ラザールは愛情のこもった優しい声で言いながら、キートの頬に唇を這わす。 「お前は……本当に可愛いな」  ラザールの艶を帯びた輝く目が、身体の隅々に注がれると、キートは急に恥ずかしくなった。既にラザールの 手で衣服のすべてをはぎ取られ、素っ裸になっていた。だが、さらけだした歪な身体に注がれる眼差しには、 賞賛と欲望が混ざり合っている。キートの傷をうっとりと眺めている。この、世にも美しい男が――― そのとき、キートは生まれて初めて自分の身体を誇らしく感じた。死線をかいくぐって生き延びてきた、 この身体が―――  もう、恥ずかしいなどとは思わなかった。その、女神を讃えるような憧憬の眼差しで、犯してほしかった。  ラザールはキートの肉芽を愛撫し、舐め回し、尖らせた舌先を震わせながら胸の突起を嬲る。 ぴちゃぴちゃ、くちゅくちゅと、わざと淫猥な音を立てながら、キートの艶めかしく収縮を繰り返す後孔に 指を抜き差しする。  中指を根元まで差し込まれ、第二関節のあたりで遊ぶように回されると、キートは半泣きの声を上げながら 絶頂に達した。もう、何度も何度も訪れているドライオーガズムに、ひっきりなしのよがり声を上げていた。  キートの緊張は解かれ、身体は開かれ、今ならすんなりとラザールを受け入れられそうだった。それに、 ラザールも頑張ったが、ここまでが限界だった。キートの痴態を目にして、こめかみの辺りでは激しい脈が 打ち、股間の方はこれ以上ないくらい張り詰めて、今にも爆発しそうだった。  ラザールはキートから身体を離した。ネクタイを外し、スラックスからシャツを引き抜くと、ベルトに 手をかけた。ジッパーを下げ、堂々と天を衝く一物を取り出してみせる。それを目の前にしたキートの蕩けた 瞳が、一瞬で正気に返った。  やはり、大きい―――  キートはごくりと喉を鳴らした。  

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