拳星 ― Knuckle Stars
13. 探す者の足音、二つ

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 照明を一切設置せず、差し込む陽光だけを利用した店内は、どこかほんのりと暗い。  だがそれは不快さを抱かせることなく、むしろ独特の空間作りに一役買っていた。  店内に流れるレコードの音、微かに外から聞こえる雑踏、食器の音色。  それら全てを、鋭く、香ばしいコーヒーの香りがまとめ上げ、居心地の良さを実現する。  カウンターに並べられた「サイフォン」と呼ばれるガラスの中で、じっくりと時間をかけて黒い雫が流れ落ちていく。  大通りに面したビルの二階。  一面、ガラス張りの喫茶店からは、道行く人々の姿がよく見えた。  その開放感の中、人々は一杯のコーヒーとジャズ音楽を携え、自分だけの時間を過ごしている。  眺めの良い窓際の席ではなく、店の中央であるカウンター席に腰かけ、ナデシコ達は喫茶店のマスターと向き合っていた。  ドジョウのようなひげが特徴の男は、目の前の少女を見て頷く。 「ああ、そのお嬢さんなら見かけたよ」 「まじ!? 本当?」 「間違いないさ。こう見えても目は良いんだよ、目は。コーヒーの豆を見分けれるだけのしっかりした審美眼があるからね」  そういうことが聞きたいわけではないのだが、とにかくナデシコは「へええ!」とオーバーリアクションで返した。  得意げに語る彼の勢いを、変に削いではいけないと思ったからだ。  笑顔を浮かべるナデシコの横で、椅子に座ったままアイリスは目を丸くしていた。  事務所の時のようなシャツにジャージといった簡素な姿ではない。  クリーニング済みの私服――黒を基調とした「薔薇」の刺繍が施された、ゴスロリドレスに身を包んでいる。  改めて見ても、艶やかな黒髪と服の漆黒がうまく噛み合っていた。  それでいて透き通った白い肌が、美しいコントラストとして光る。  誰が見ても、文句のない「美少女」像がそこにはいた。  ナデシコは慎重に言葉を選びながら、マスターに問いかける。 「んでさ、まあ妙な質問なんだけど、この子、その時どこに行こうとしてたか分かる?」 「んっんー、確かに妙な質問だな。本人に聞けばいいんじゃあないかい」 「まあ、そこは訳ありでさ。ね?」  男はひげを指でつまみ、引っ張りながら「ふむ」と腕を組む。  少し眠そうな眼が、目の前に座るアイリスの姿を一瞥した。  改めてナデシコ自身、妙な質問だと思ってしまう。  どこにどう迷子になったのか、その迷子自身が分からない、などと。 「その見た目だからね。群衆の中にいても、目立っていたよ。ただ、どうやらまだこの街に慣れていないらしいね。とにかくきょろきょろしていたから、危なっかしくてならない。それもまた、印象的だった理由かね」  人ごみの中を戸惑いながら歩くアイリスの絵は、実に想像しやすい。  アイリス自身、恥ずかしいのか少し頬を赤らめ、うつむいてしまう。 「そして、どこに行こうとしていた、か。んんー、まぁ、行先までは知らないがね? ただあの方角は、市場通りのほうだとは思うよ」 「なるほどぉ。ありがとう、助かったよ! 大金星さ」  朝から歩き回って、ようやく得た収穫である。  ナデシコ達が探しているのは、アイリスが失った「記憶」――もっと言うなら「足跡」そのものだ。  アイリスが覚えているのは、バスと電車を乗り継いでこの街にたどり着き、街のメインストリートにたどり着くところまで。  その辺りから記憶がおぼろげで、はっきりとした足取りを彼女自身が思い出せないのである。  殺人事件までに、一体彼女は何をしていたのか。  どこに行き、誰と会い、何を見たのか。  その「空白」を埋めることが、あの殺人事件当日の全体像をはっきりさせることに繋がる。  手掛かりがないならば、まずは手掛かりを手に入れてしまえばいい。  少なくともナデシコはそう考え、まずは行動に移すことにしたのだ。  探偵と刑事は足で稼ぐ――古い探偵映画で出てきた、ともすれば時代遅れにも思えるこの言葉を、いまだにナデシコは胸に抱いて動いている。  コーヒーを飲み干し、二人は店を出る。  陽光差し込む大通りに立ち、行き交う人々を眺めた。 「市場通りってのはこの先。ここよりは小さい通りだけど、お店もいっぱいあるから、その辺りを次は当たってみようか」  足取りが随分とはっきりしてきたことに、少しだけ安心してしまう。  だが、微笑むナデシコに対し、アイリスは通りを見つめたまま呆けていた。 「ん、どうしたの?」 「あ……ご、ごめん。凄いたくさん人がいるなぁ、って」  理由を聞き、ナデシコもまた「ああ」と納得した。  アイリスの隣に立ち、同様に視線を前に向ける。  頭一つ差がある二人は、共に往来する人々の姿を見つめた。  普段、街の中を歩き回っていれば、こんな光景は珍しくもなんともない。  しかし、少し落ち着いて見てみれば、ここまで密度の高い空間もなかなかないだろう。  年齢も性別も様々。私服姿の者もいれば、休日勤務なのかスーツ姿の者や、店のロゴが入ったTシャツを着ている者もいる。  休日は交通規制をしている影響もあり、大通りの隅々まで、とにかく人、人、人だ。 「時間的には今がピークかな。ちょうどお昼過ぎだし」 「いっつも、こんなに大勢の人がいるの?」 「ああ。この街には、どんどん人が集まってるからね」  アイリスは道行く人々を見ては、時に驚き、時に恐れているように見えた。  その理由を、かつて彼女が告げてくれたある「特性」に結びつける。  純粋な好奇心から、ナデシコは少し踏み込んでみた。 「ねえねえ、この人らもさ、なにか別の『形』で見えるの?」 「え……う、うん……」 「ねえ、例えばさ。あの人とかはどんな姿してるのよ」  アイリスの持つ特殊な力――他人の本質を「ヴィジョン」として視る力が、ここでも働いているのだろう。  ナデシコが指差したのは、反対の通りに立つ茶髪の女性だ。  丈の短い、肩が大きく露出したドレスを着ていた。  外見から察するに、近くの歓楽街で働いているのだろう。  その派手そうな女性にも、もちろんアイリスは一つの「ヴィジョン」を見出していた。  本来、アイリスはそれを「視る」ことを好まない。  だからできるだけ視線をそらし、人間を中央に捉えないように努めていた。  ゆえに、どうしても挙動不審に見えてしまう。  だが、すぐ横で目をキラキラとさせ、アイリスの答えを待つナデシコを見ると、どうにも調子が狂う。  ここまで期待されると視ないわけにはいかない。 「え、えっと……あの人は――『花の首飾りを付けた豹』――かな」 「へえ、そんな風に見えるんだ! どういう意味だろう、豹ってのは確かにしっくりくるけど、花の首飾り、か……そうか、つまり『綺麗に見られたい』って願望なのかな? 宝石とかじゃあないあたり、思いの外、純粋な気持ちなのかもしれないねえ」  すんなり信じるだけに留まらず、数少ない要素から勝手に考察を始めてしまうナデシコ。  その勢いに完全に気圧されてしまい、アイリスはたじろぐ。 「そ、そうなのかな? そこまでは私には分からないけど――」 「そうかぁ、なるほど。じゃあさ、じゃあさ。あの人は?」  今度はハンバーガーショップの前に立ち、携帯電話で話す眼鏡のサラリーマンを指差した。 「う~ん、あの人は――『赤い目のカメレオン』――だね」 「ほっほぉ、難解だなぁ、また。なんにでもなれるってことかな。若そうに見えて、意外と狡猾だったりして」  推理をしている彼女の横顔は、なんとも楽しそうだ。  彼女のリクエストは、まだ止まらない。 「んじゃあ、あの人は?」 「ん~っと……『傷付いた兎』」  また一つ、ナデシコは「へえ!」と声を上げた。  二人の視線の先には、街灯の脇で待ち合わせをしている黒髪の女性がいる。  地味な色のカーディガンを身に着けた、物静かな風貌であった。 「ほぇ~、すっごいな。どういう仕組みなんだろう。私なんて、何をどうしても普通の人間にしか見えないなぁ」  しかめっ面でどれだけ集中しようとも、ナデシコの目に映るのは一般的な人間のそれだ。  目を細めたり、眉間にしわを寄せたり、目一杯まぶたを開いてみたり。  一人でころころと表情を変えるナデシコを見ていると、少しだけアイリスもおかしくなってしまう。  だがそれでも、少女はため息をつき、視線を落とした。 「でもこんな力、全然役に立たないよ。視たって、意味も分からないし」 「いやあ、でもすごいよ。だって、ちゃんと本質を捉えてるからさ。傷付いた兎――ね。ぴったりだもの」  その言葉に思わず「えっ?」と声を上げ、アイリスはナデシコを見た。  そして再び、視線を彼方の女性に向ける。  見れば、待ち合わせ相手と思われる、褐色肌の男性と談笑していた。  女性のそれとは対照的で、アロハシャツにサングラスという、どうにも派手な出で立ちである。  ナデシコが笑顔を浮かべながら、しかしその目に突き刺すような「鋭さ」をあらわにした。 「ありゃあ、不倫相手ってところだろうさ。これから、旦那に隠れてのお忍びデートってことだろうよ」 「な、なんでそんなこと分かるの?」 「薬指に日焼けの跡がある。既婚者だけど、今だけは指輪を外してるってこと。それでいて、あの男と話す時の表情。あれは、ただの知り合いってことなんじゃない。もっと深く心を預けてる相手にする笑顔さ」  言われて、アイリスはより注意深く、女性の姿を見る。  「ヴィジョン」が薄らぎ、女性そのものの実体に目を向けた。  アイリスの目では、指輪の跡までは確認できない。  ただ、言われてみれば確かに、女性の笑顔は知り合いというより、まるで「恋人」と接する際のそれだ。  楽しさの中に、どこか女を意識している色気が混じっていた。 「ただまぁ、残念だね。あの男も結構なワルらしい。どうやら、真っ当な恋心ってことじゃあないんだろうね。笑顔浮かべてるけど、目が笑ってないよ。下心大ありってことか」 「そんな…じゃあ、あの女の人は」 「金ヅルなのか、はたまた体目当てなのか――まぁ、なんにせよ、あの女も気付いてるのかもね。だけどそれでも、寂しさを埋めてくれる貴重な相手なんだ。どんなに傷付こうが、それでも寄り添おうとしちゃうんだろうね」  ナデシコ達の見ている前で、二人は手を繋いでどこかへと消えてしまった。  その背中を見ながら、アイリスもようやく気付く。  だから、「傷付いた兎」なのか――どんな心の痛みを負っても、すがらずにはいられない。  そんな依存心が、寂しさの象徴として視えるのかもしれない。  ふぅ、とため息をつき、ナデシコは伸びをした。 「まっ、全部憶測だけどね! でも、まぁ、そんなのが直感的に視えるってのは――」 「すごい」  か細い声に、ナデシコは目を見開く。  慌てて振り向くと、すぐ横でアイリスがこちらを見上げていた。 「本当に――『探偵』なんだね」 「え? ああ、まぁ……どしたのよ、急に」 「たったあれだけのことで、全部分かっちゃうなんて――すごいよ!」  思わぬ羨望の眼差しに、ついにナデシコがたじろいでしまう。  こちらを見上げるアイリスの大きな眼に、動揺する自身の顔が映り込んでいた。 「ま、まあねえ? これくらいのことは、朝飯前よ」  ふっと笑い、髪をかきあげる。  あくまで今のは「推理」であり、確証などない。  限りない探偵の「真似事」でしかないというレベルである。  とはいえ、なんだかんだで、憧れを抱かれたことなどなかったナデシコにとって、少女の眼差しが心地良いのも事実だ。  なにより、ようやくアイリスが純粋に――自然に笑ってくれたことに、安心してしまう。 「注意深く観察して、考えりゃ、見つかるもんだよ。普段は気付かない『真実』ってのがね。必ず手掛かりやヒントは、どこかに隠れてるものさ」  自分でも格好をつけているとは理解しているが、アイリスの前で堂々と、ともすれば少し大げさに立ち振る舞う。  ちらりと見たアイリスの眼が、いまだに輝いていることを確認し「決まった」と心の中で小さくガッツポーズを作った。  同時に、改めて考えてもしまう。  なにがなんでも、事件の真相は掴まなくてはいけない、と。  このまま何も解き明かせられなければ、アイリスに与えた微かな「希望」もまた散ってしまう。  その先にある結末が、どんな形であっても、だ。  大通りの脇で演説をする、役人の声がやけにうるさい。  顔を上げると、がっしりした体格のスーツ姿の男が「安心して住める都市開発」を説いていた。  ここにいる誰もが、この街の裏で起こっていることを知らない。  人が殺されたことも、犯人が逃げていることも。  この世界に「黒」があるなんてことを、誰一人知ろうともしない。  そう考えると、どこかうんざりもしてしまう。  だが、今は一時の感情で足を止めている場合ではない。 「ささっ、そうと分かれば、もう少し歩いてみようか。市場通りの先に、当日のあんたの足取りを掴むためのヒントがあるかもしれないしね」 「う、うん!」  二人は再び、大通りを南に向けて歩き出す。  人ごみをかき分けながらずんずんと進むナデシコの後を、アイリスははぐれないように必死に追った。  メインストリートほどではないが「市場通り」と呼ばれる通りも、人通りは多い。  その名が冠する通り、元々は大規模な市場が立ち並んでいたことから、今もなお商業施設が軒を連ねている。  ナデシコ達は相変わらず、目に付く店舗を片っ端から攻めていった。  ブティック、コンピューターのパーツショップ、古本屋、ペットショップ、アイスクリーム屋――残念ながらどれも、アイリスの手掛かりは掴めず、ただただ似たようなやり取りが続く。  だがそれでも、ただ負けっぱなしは性に合わない。  ナデシコはせめてもと、アイスクリーム屋で二人分のアイスを購入し、再び通りに出た。 「ったく、そう簡単にはいかないか。こう見ると、市場通りはこれはこれで広いったらないなぁ」  通りを睨みつけながら、チョコチップアイスに食らいつく。  舐めるというよりかぶりついているせいで、コーンの上の茶色い塊がどんどん削り取られていく。  対して、アイリスは自分のアイスクリームを大事そうに両手で持ち、横に並ぶ。  なにやら、口をつけるのをためらっているようだ。 「良いの? こんなの、買ってもらっちゃって……」 「良いの良いの。腹が減っては何とやらって言うでしょ? 考えると糖分使うから、こまめに補給しないとさ」  見れば、もうナデシコはあらかた、チョコチップアイスを平らげてしまっていた。  アイリスは少し躊躇しつつ、手にしたミント味のアイスに口をつける。  鋭い冷たさの後から、ミントのさわやかな風味が駆け抜け、緊張をほぐしてくれた。  少しずつ、口をつけていくアイリスに、ナデシコは微笑む。 「どう、おいしい? てっきりストロベリーだの、チョコレートだの選ぶかと思ったら、意外な好みだねえ。ミントはなんていうか、こう……歯磨き粉の味ってイメージが消えなくてさ」 「昔から、ミント好き。おいしいよ?」  嬉しそうに食べるアイリスを見つめつつ、ナデシコは「ふぅん」と呟く。  そもそも、このアイスの代金も女刑事・ユカリから借りた金だから、本来は大手を振って使えるものでもない。  とはいえ、ナデシコにとってはアイリスの緊張を解くための「必要経費」というわけである。 「けど、こっちでも目撃情報はなしか。ってことは、また別の通りに入ったんだろうなぁ」  再び歩き出すナデシコと、アイスをなめながらついていくアイリス。  その姿は、とても殺人事件の手掛かりを追う探偵と、その助手には見えない。  年齢の近い、少しでこぼこした女友達二人、といったところか。  三つ目の交差点に差し掛かった時、不意にアイリスが声を上げる。 「あっ―――」 「ん? どうしたの」 「あれって……」  アイリスの指差す先に、ナデシコも視線を移す。  そこにあったのは、ぎらぎらと光るアミューズメント施設の看板だった。  野球やバスケットのボール、飛び交うロケットや星と、派手なものをごちゃまぜにした、いかにもな巨大看板である。  入り口の前まで進み、その看板を見上げた。 「ここは……」 「ああ、『キングダム』ね。でっかい遊び場みたいなもんさ。ゲーセンとかバッティングセンターとか、色々ごちゃまぜにしたやつ」  改めて見ると、無秩序だが実に直球な看板である。  とりあえずここに来れば楽しいものがある――そんな粗野にして率直な欲望に、人は惹きつけられるのだろう。  アイリスもまた、そのインパクトに目を奪われているものだと思っていた。  しかし、少女の口から出た言葉にナデシコは目を丸くする。 「これ……知ってる」 「え、本当かい!?」  たどたどしくも、ゆっくりとアイリスは頷く。 「この看板、私見たことあるよ」 「ってことは、ここに来たことがあるってわけか。いいねいいねぇ、凄い重要な手掛かりじゃない!」  痛快に笑うナデシコに、アイリスもなんとか笑顔を作る。  これだけ歩き回って、ようやく見つけた明確な「記憶」の欠片だ。  明確に思い出せないにしても、今までよりも重要なカギがここには眠っている。  ようやく表れた明確な「光」。  だがそれでいて、ナデシコはどこか薄暗い気配も察してしまう。  よりによってここか――ナデシコは少しだけ、目の前の看板を睨みつけてしまった。  あらゆる娯楽を詰め込んだ、まさに遊びの「王国」をイメージされたそのイラストが、どうにも不吉に思えてしまう。  大人から子供まで、皆一様に楽しく遊べるワンダーランド。  確かそんなキャッチコピーがあった気がするが、今となっては定かではない。  笑みを浮かべ、どこか射るような視線をアミューズメント施設の奥へと向けた。  こうしている間にも、親子連れや学生の集団が出入りしていく。  アイリスは何度も看板と中の様子をうかがいながら、首を傾げた。 「こんなところに来たのかな、私。この看板以上は、思い出せない……」 「まぁ、ならここにあんたのことを知ってるやつがいるかもしれないね。悩んでてもしょうがないさ。とにかく、入ってみよう。聞き込み続行だよ」  言いつつも、ナデシコは先陣を切って歩き出す。  少し遅れて、ようやくアイスを食べ切ろうとするアイリスが続いた。  こういう時、探偵の嫌な予感は良く当たる。  昔からのそのジンクスが、ただの勘違いであることを祈りつつ、二人は遊びが詰まった昼間の「王国」へと足を踏み入れた。

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