紙飛行機
紙飛行機-1

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 私は女の子でいることが、とても嫌になりました。  それと大人になることも、ものすごく嫌になりました。  それは毎月お腹が痛くなったり、おしっこが出るところの近くから、血がたくさん出たりするからです。  お母さんの話では、それは生理と言って、大人になってもいいよという、神様から与えられた印なのだそうです。  初めておかしいと思ったのは去年、小学4年生の時の11月のことでした。  おもらししたわけでもないのに、パンツの中が濡れていることが何日も続きました。  ある時気になって、トイレに行った時に見てみました。  するとパンツの中に、おしっこでもうんちでもない、ねばねばした液体が張り付いていました。 「うわーっ!何これ?!」 私はとてもびっくりしました。  すぐに誰かに言いに行こうと思ったけれどやめました。  ひょっとしたら、これは病気かもしれないと思うと、ものすごく怖くなったからです。  それから二日ぐらいすると、そのねばねばした液体が、赤井血になっていました。  これはまずいと慌てて、急いでお母さんに言いにいきました。  するとお母さんは、 「まあ由美よかったじゃないの。これでやっとあんたも大人になったんだねえ」 と、わけの分からないことを言ってきました。  こっちは病気かもしれないと不安だったのに、どうしてお母さんは喜んでいるんだろうと、とても謎でした。  でもその後お母さんは、それは病気ではなく生理という物であることを教えてくれました。  その日の夕飯はお赤飯でした。  誰かの誕生日でもないし、私やお姉ちゃんがテストで100点を取ったわけでもないのに、どうしてお赤飯なんだろう?  お母さんも、おばあちゃんも、「めでたいねえ」と言って喜んでいました。  いったい何がそんなにめでたいんだろう?私はちっともめでたくなんかないのに。  その血は1週間ほどで止まりました。  でもまた1カ月ぐらいすると、再び出血が始まりました。  おまけにこんどはお腹まで痛くなりました。  その腹痛は、1日か二日で良くなりましたが、そのあまりの痛さに、私は泣いてしまいました。  どうやら腹痛も出血も、1か月ごとにやってくるようなのです。  それが大人になるということなのでしょうか。私は生理が本当に嫌でたまりません。  そのことをクラスの女子たちに話すと、 「えー、由美ちゃんもう生理になったんだー。良いなあ」 と、とても羨ましがられました。  ぜんぜん良くないよ。お腹は痛くなるし、血はたくさん出てくるし。  それに今日だって、生理になったせいで、3時間目の体育の授業で、プールに入れなかったことを、昼休みに男子たちからからかわれてしまったんだから。

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