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そろりと開いた扉から、バスローブのようなものを一枚羽織っただけのレイが顔を出す。扉の向こうに俺の姿を見て、レイはホッと息をついた。 俺は、ため息と共に苦笑して言う。 「俺はもうすぐ隊も離れる。心配しなくても、これからは嫌ってほどお前の隣にいてやるからな。覚悟してろよ?」 俺の言葉に、レイはきらりと輝く青い目を丸くして、それから、泣くのを堪えるような、それでも嬉しくてたまらないように口元を緩ませて、真っ赤に染まる自分の頬をつねった。 「あー……いてぇ。……これ、夢じゃ無いんだよな?」 「全く、お前という奴は……」 俺はため息を吐きながらも、こいつが今まで苦しんできた歳月を思えば、それも仕方ないかと思う。 レイにとって、今の状況は本当に、夢のようなのだろう。 それなら今からじっくり、これが現実なのだと教えてやるしかない。 お前はもう、辛い思いをしなくていいのだと、レイの心が理解するまで。 「ほら、来いよ」 ベッドの上で両腕を広げれば、レイの頬がさらに赤くなった。 「おっ……、お前……男前過ぎんだろ……」 ぶつぶつ言いながら、それでも大人しく俺の腕の中におさまるレイを、俺は可愛い奴だなと思いながら抱きしめる。 俺より少し細い体。風呂上がりだからか、汗の匂いが消えて、花のような香りだけがはっきりと香っている。 髪を解いたままのレイは、腰の辺りまである鮮やかな金髪を揺らしていた。 その髪をすくって、口付ける。 髪はまだしっとりと湿っていたが、良い香りがした。 ああ、いい匂いだなと思って顔を上げると、レイが慌てたように顔を逸らした。その横顔からでも、耳まで真っ赤だということは分かる。 「? なんだ?」 「いや……お前……やる事が……。どこの王子だよ」 「お前なら普通にやりそうだが?」 「お、俺はいいんだよっ」 よくわからん事を言うレイの首筋に口付ける。 びくりとレイの肩が揺れる。 ああ、キスマークでも付けておくか。 お前はもう、俺の物だぞ。と。 こいつが余計な心配をしないようになれば……、と、俺はレイの首筋をそっと吸った。 「んっ……」 よし、綺麗に付いた……と、思うんだが、これは……。 「お前……首まで赤いぞ。どれだけ恥ずかしいんだ」 「は、恥ずかしいっつーか、お前に、触れられてんだと思うと……っ」 俺は、何やら可愛いことを言うレイの首筋に、二つ、三つと痕を残しつつ、バスローブを脱がせてその背を、肩を、ゆっくり撫でる。 ああ、こいつはこんな体つきをしてたんだな。 筋肉のつき方を確かめるように背を撫でていると、レイが耳元で小さく息を詰めた。 「……っ」 撫でてやるだけでこんなに感じているこいつに、入れたら、どんな顔をするだろうか。 「下は、もう触っていいのか?」 尋ねると、レイはベッドの横の小さな棚からごそごそと何か取り出して俺に渡す。 「これ使ってくれ」 なんだ、ローションか? 使った事はないが、まあなんとかなるだろう。 「分かった」 と答えて、俺はその蓋を開けて中身を手に取る。 「なあ、明かり落としてもいいか?」 レイが尋ねる声に「ああ」と返事をする。 明るいと恥ずかしいのか? 可愛い奴だな。 俺は苦笑を堪えつつ、どろりとした液体を指に絡めながら、レイがベッドに戻るのを待った。 *** レイに脚を大きく開かせて、ひた、と濡れた指先でそこヘ触れば、そこは小さくひくついた。 思ったほどに、嫌悪感も抵抗感も無いのは、こいつが風呂上がりでどこもかしこも綺麗そうだからか? つぷ。と中指の先端を潜り込ませれば、それは意外と簡単に侵入を許した。 「……っ」 息の詰まる音に顔を上げれば、仰向けに寝転ぶレイの、開かれた脚の向こうで、秀麗な眉が僅かに顰められている。 「痛いか?」 「いや……痛くは、無い。大丈夫だ」 片足と腕に体重を乗せ、何とか身をかがめようとすると、レイのほうが顔を持ち上げてくれた。 ちゅ。と優しく口付けて、その耳元で問う。 「……初めてか?」 びくりと肩が揺れる。 「……悪いか」 拗ねたような声に、何で喧嘩腰なんだ、と苦笑しつつ、返す。 「いや、光栄だね」 「……っ」 顔を赤くして息を呑むレイに口付ける。 舌先で唇をなぞれば、応えるように開く。 俺は深く口付けながら、指先を奥へと挿し入れた。 「う、んん……っ」 口内にくぐもる声。 「痛む時は言えよ」 一言、心添えてまた唇を塞ぐ。 「ふ……ぅ……っん……」 一本目が奥まで刺さる。 ゆっくり揺らせば、レイは切なげに眉を寄せた。 口内を吸い上げると、力が抜けてしまったのか、レイがベッドに頭を下ろす。 仕方がないので、レイの胸元へ舌を這わせると、レイは可愛い声を漏らした。 「う、あ……っ、うぅ……」 「感じるのか?」 「っ、聞くなよ!」 「大事な事だろう」 「み……見れば分かる……だろ……」 はっきりしない奴だなと思いながら、そう言うレイの顔を見る。 そろそろ闇にも目が慣れ、窓からカーテン越しに入る月明かりで室内はそれなりに見えていた。 すっかり上気したレイの顔に、鮮やかな金髪がかかっている。 眉は八の字に寄せられて、青い瞳はじわりと潤んで、俺をじっと見つめている。 息は軽く弾んで、唇は薄く開かれ、俺の唾液でうっすら濡れている。 俺のために開かれた身体は、時折小さく震えながらも、俺の指を奥まで飲み込んでいる。 匂い立つほどの色気に、俺の奥に熱いものが集まる。 「そうだな……。お前が俺の事物凄く好きなんだって事は、よく分かった」 「なっ、何でそうなるんだよ!」 「違うのか?」 「……っ!」 そこは否定しないんだな、と苦笑を浮かべつつ、躊躇っていた二本目をそっとあてがう。 びくりとレイのそこが震えた。 「もう一本入れるぞ」 ローションでたっぷり濡らした指をゆっくり挿し入れる。 「う、ん……ぅあ……っ」 ずぶずぶと押し込みながら、前を触ってやろうかとレイの足元へと移動する。片足と片腕で、動かない足を引きずりながら移動すると、もう片方の手でレイのそれを撫でた。 「っ!」 レイのそれは既にガチガチだった。 自分にもついてはいるが、人の物を触るというのは初めてだな。 そっと根元から辿ると、それはふるふると小さく震えた。 「あ、あ……っ、お、俺……も、限界……っ、だか、触る、な……っ」 レイの余裕の欠片も無い制止に、俺はそれをさらに撫でた。 「ぅぁっ……あぁっ……」 「それなら一度イっておけばいい。俺はまだまだお前を寝かすつもりはないからな」 ニッと不敵に笑って言えば、レイが真っ赤な顔で小さく声を漏らした。 「な、ん……お前、……かっこよすぎだろ……」 「お前のような格好の良い男に言われるなんて、光栄だな」 俺は口端だけで笑うと、もう限界らしいレイの後ろと前を同時に擦る。 「あっ、ぁあっ、んっ……っ」 先端から溢れてくる液体を指先ですくい、にちゃにちゃと音を立てて擦れば、レイは声を堪えきれずに口を手で押さえてしまった。 「おい、出し惜しみするな」 両手が塞がっているので視線で睨めば、レイが嬉しいんだか驚いてるんだか分からんような顔をする。 「な……何、お前、俺の声……聞きたい、わけ……?」 「ああ」 短く答えて頷けば、レイは真っ赤になって悶絶した。 「ぇ、……まじで……? っ、あー………………ダメだ。俺、もう昇天しそう……」 真っ赤になった顔を両手で抱え込むレイに「そんな事で死ぬんじゃない」と突っ込む。 「これからは、俺と共に、生きてくれるんだろう?」 「……っ」 黙って返事を待っていると、レイがそろりと指の間から俺を見る。 青い瞳が潤んでいる。 ごしごしと目を擦るレイ。 どうやらまた泣かせてしまったらしい。 「おい、泣くなよ」 「……お、お前が、泣かすんだろ……」 震える涙声で言い返されて、俺は止めていた両手を動かす事にした。 ぐち、ぬち、と音を立てて、レイのそれを握った手でくびれを擦り上げる。 「ぁ、う、ぁあっ……」 レイは俺の要求通り、口を塞がないでいてくれるらしい。 じんと胸に広がる喜びは、俺の下腹部へと熱を集める。 もう一本くらい入れば、俺のを入れられるだろうか。 くびれをくるりと撫で、先端をぐちぐちと撫でながら、俺は後ろへ三本目をあてがった。 指を三本揃えて挿し入れる。 そこはまだきつくて、それでもゆっくりゆっくりとなら俺の指を受け入れてくれた。 「んっ、ぅ……んんっっ」 声の響きが、苦しげに変わる。 口付けてやろうにも、この体勢では届きそうにない。 「痛いか?」 「は……大丈……夫……ぅぅ……っ」 圧迫感からか、上がる息を必死で抑える様子がどうにも健気で、俺はたまらなくなる。 謝るかわりに前を撫でてやりながら、俺はゆっくりと指を揺らした。 「ぁ、ぅ、くぅ、ぅあぁ、んっ」 揺らす度に、レイから切なげな声が漏れる。 「……可愛いな」 思わず口に出してしまうと、レイのモノがどくんと脈打って怒張した。 「あっ! 出るっ、出、るぅっっ!!」 焦るような声と共に、俺の手の内で震えるそれがびゅくびゅくと精を吐く。 最後まで出せるように、それに合わせて根元から擦ってやる。 最後にとろりと一雫出たそれを、指先ですくう。 「ああ。沢山出たな」 ふっと笑って囁けば、レイは真っ赤なままの顔をまた覆った。 「なん……、男前ぇぇぇ……」 悲鳴のような呻きのようなその声に苦笑を返して、何か拭くものが無いかと見回すと、レイが先程脱ぎ捨てたバスローブの端を引っ張っている。 が、そのほとんどはレイの体の下のようだ。 俺は、折角入った右手を仕方なく抜くと、片手でレイの体を押さえつつ、バスローブを抜き取ってやる。 これで拭こうという事なんだろう。と、レイの腹にかかった液体を拭こうとして、その光景に目を奪われた。 健康的な肌色をしたレイの、引き締まった腹に、胸に、どろりと精がかかって、その向こうでは、まだ赤い頬をしたレイが青い瞳を潤ませている。 蠱惑的な光景に、ごくりと唾を飲んだ。

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