作品に栞をはさむには、
ログイン または 会員登録 をする必要があります。

 「ミノル」と呼ばれた男子生徒は、確か隣のクラスの稲葉ミノルという名前で、サッカー部だ。彼は「早くしないと朝練に遅れるぞ!」と言うと学校の方へ走り去っていった。  稲葉の後を追って、ムサシ君も学校へと走り出した。 「行っちゃった……」  私はそう呟いて、その場に立ち止まってしまった。あー、もう、昨日のお礼を言おうと思ったのに!  でも今日はまだ始まったばかり。同じクラスだし、お礼を言うチャンスはまだある。  そう考え直して、私は学校へ歩き始めた。 (続く)

応援コメント
0 / 500

コメントはまだありません