あ！おかえり(なさい)！ お仕事お疲れ様！ どうする？先にお風呂入っちゃう？ ･･･ん、食べてからね！りょーかい！ 今日はね、君の大好きなビーフシチューにしたんだぁ！ すっごい上手にできたから、早く食べてもらいたかったの！ ･･･え？なにこれ。僕(私)に？ 開けてもい？ ――うそ･･･うそうそうそ！ほんとに！？ これずっと欲しかったやつ！なんで！？ えー、ありがとう！ すっごい嬉しいんだけど！ でも、わざわざどうしてこんな･･･― ･･･記念日？でも、毎年この日に祝うようなことなかったよね？ え、僕(私)と君が出会って5年目のお祝い？ ･･･もしかして、気付いてたの？ 君にはじめて声をかけた時、偶然じゃなかったって。 わぁ、なんか恥ずかしいな。てっきり僕(私)は君があの日のことを覚えていないとばかり。 そっかぁ、こうやって一緒になれただけで嬉しかったけど、覚えてくれてたとなるとなおさら嬉しいな。 でも、先に言ってくれれば良かったのに！意地悪だなぁ！ そうだ！ちょっと待ってて！ ･･･はい、これ。なにって、記念日なんだもん。当然、僕(私)も用意してるよ。 本当はごはんを食べてから渡すつもりだったんだけど、格好悪いことに先越されちゃったしね。 ふふ･･･うん。僕(私)も大好きだよ。