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 これから、どうすればいいのだろう。  そればかり自問じもんして、私は街をさまよった。  その間にも時は刻々こくこくと過ぎていく。  今夜の宿を探すべきだろうか。  だが、二十四時間、いや、あと二十三時間しかないというのに、そのうちの何時間かを眠って過ごすのもしい。  だが、どうすれば……。  あせり、うろたえて、闇雲やみくもに歩き回るうち、私はのどかわき空腹を感じるようになった。  どこかで食事をとって、一休みするしかない。  私はできるだけいていて、ゆっくりできそうな店を探した。そこでゆっくり、考えをまとめたかったからだ。  見つけた店は駅前の、さびれたレストランだった。深夜まで営業しているようで、私は少しホッとした。  ハンバーグステーキとライスを注文し、それを黙々もくもくと食べた。食べ終わってしまうと、もう、することがない。  店員にコーヒーを注文し、それを半分ほど飲んで、私はため息をついた。  このまま、こうして、何もしないまま、私は時間切れを迎えるのだろうな。  せめて明日の私が困らないように、その時、例のノートを開いておくのを忘れないようにしなくては。  そう何気なく思い、私はあのノートのことを思い出した。

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