140字小説集
被害者2022/10/22
「私の何が間違っている!?」 駅前で顔を白塗りにしたおじさんが喚いていた。 一定の距離をあけ、野次馬が彼を動画に納める。おじさんが喚けば喚く程野次馬の口角が上がっていく。 クルリ おじさんが野次馬に目を向ける。手には刃物。 「残念だったね」 「なんせ逃げ遅れた人が被害者みたいだからね」
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「私の何が間違っている!?」 駅前で顔を白塗りにしたおじさんが喚いていた。 一定の距離をあけ、野次馬が彼を動画に納める。おじさんが喚けば喚く程野次馬の口角が上がっていく。 クルリ おじさんが野次馬に目を向ける。手には刃物。 「残念だったね」 「なんせ逃げ遅れた人が被害者みたいだからね」
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